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「習合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

習合の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
から、仁王尊そのものの右が運慶尊、左が湛慶尊になりきって、本体と、作者が、見事に習合せしめられている。識者はそれを笑い、愚者はそれに感歎する。案内者自身はまた、....
水の女」より 著者:折口信夫
したのもあるようである。この三女神は、分布の広い神であるが、性格の類似から異神の習合せられたのも多いのである。宇佐から宗像、それから三瀦というふうに、この神の信....
山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
希夫人が、幾万人あったやら、想像に能わぬ、永い昔である。此風が仏者の説くところに習合せられ、新しい衣を装うに到ると、其処にわが国での日想観の様式は現れて来ねばな....
「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
が多かったが為に、往々筋の違ったものとしても認められ、果ては天狗或いは鬼の伝説と習合せられ、甚だしきに至っては猿に類する一種化生のものとしてまで誤解せらるるに至....
オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
ほどである。そこで竈の神を宅神として祭るに不思議はないが、それも後には三宝荒神と習合せられ、あるいは道祖神の信仰と混淆して、宅神としての性質はよほど薄くなってき....
獅子舞雑考」より 著者:中山太郎
である。 五、鹿踊と獅子舞との区別は何か 我が固有の鹿舞に、支那の獅子舞が附会習合された事は、柳田先生の説かれた如くであるが、さて、鹿舞と獅子舞との区別を、角....
えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
はたいてい怪魚伝説が伴っている.もう一つは本稿に取りあげた竜蛇である.この二つが習合したような伝説もある. ポロシリ岳の頂に沼があって,巨大なアメマスが住み,....
山の人生」より 著者:柳田国男
山人の社会で方式にも教理にも修験道の香気が強かったが、あの時代の学者たちは一種の習合をもって自派の神道の闡明にこれを利用した。それでも不用意なる少年の語の中には....