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翠微
「翠微〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
翠微の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「縮図」より 著者:徳田秋声
ざっと掃除がすんでおり、均平は縁側のぼろ椅子に腰かけて、目睫の間に迫る雨後の山の
翠微を眺めていた。寝しなに胸を圧していたあの感傷も迹なく消えた。 不思議なこと....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、あの時以来、何をしていたか、ともかくここまで傷一つ受けずに来た机竜之助でした。
翠微《すいび》の間《かん》に一抹《いちまつ》の煙がある――煙の下にはきっと火があ....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
ただし四条五条という漢音の語なくば「春水」とは言わざりけん。 蚊帳《かや》釣りて
翠微つくらん家の内 特に
翠微《すいび》というは翠の字を蚊帳の色にかけたるしゃれ....