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「翠松〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

翠松の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
駅、上野は駅から御徒町駅へかけて左側が全部なくなり、右方は日活館を残して、丸万や翠松園やみんな焼けたという。御徒町から両国が見えるともいうし、厩橋まで何にもない....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
が現われた。見る/\地面を流るゝ水が止まった。風がさあっと西から吹いて来る。庭の翠松がばら/\と雫を散らす。何処かでキリン/\と蜩が心地よく鳴き出した。 時計....
連環記」より 著者:幸田露伴
女の箏の琴弾きすましたるように聞ゆ、と申した。以言はと仰せらるれば、白沙の庭前、翠松の陰の下に、陵王の舞楽を奏したるに似たり、と申す。大江ノ匡衡は、と御尋ねあれ....
魔都」より 著者:久生十蘭
足音を舗道に響かせながらお濠端《ほりばた》の方へ歩いて行く。見上ぐれば、大内山の翠松の上には歯切れの悪い晦日《みそか》の月。柳眉悲泣といったぐあいに引っ掛ってい....