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翰
「翰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
翰の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
しその人の生涯に較《くら》べたときには実に小さい遺物だろうと思います。パウロの書
翰《しょかん》は実に有益な書
翰でありますけれども、しかしこれをパウロの生涯に較べ....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
観察することから出発して、その本質を見窮めようと試みないだろうか。ポーロはその書
翰の中に愛は「惜みなく与え」云々といった、それは愛の外面的表現を遺憾なくいい現わ....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
である、「其の名を信ぜし者には権を賜いて之を神の子と為せり」とある其事である(約
翰伝一章十二節)、単に神の子たるの名称を賜わる事ではない、実質的に神の子と為る事....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
姫田余四郎氏の名にてなり。もちろん私は病身ゆえ失礼するつもり。 ◯水谷準君より来
翰。延原氏夫妻へわれわれよりの贈物は、江戸川さんと小生とにて八百円位の座蒲団を贈....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
茶箪笥や茶道具なども備えつけていないのが多い。近来はどこの温泉旅館にも机、硯、書
翰箋、封筒、電報用紙のたぐいは備えつけてあるが、そんなものはいっさい無い。 そ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
まったのだ。ところが、それから一、二ヶ月後に、エスピノザはこういうフォスコロの書
翰を受取ったのだが、同封の紙片に描かれたマッツオラタの器械化を見て、思わず一驚を....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
。比の貴重なる初版が日本の図書館に有る乎無い乎は疑問である。 『ジェシュートの書
翰集は?』 『あれは無論駄目です。あの棚のものは悉皆焼けて了いました。』 此書....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
した。 或る日、めずらしく宣伝長のイレネが、倶楽部に顔を出した。その手には、書
翰綴をもっていた。 「みなさん。出発以来、集って来たニュースの中から、本艇の行動....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
には標題がないので、ぶっ付けにこう書いてあった。 ◎鯛を料理 鯉を割きて宝物や書
翰を得るは稗史野乗の核子なれど茲に築地の土佐堀は小鯔の多く捕れる処ゆゑ一昨夜も雨....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
れこそ柿油党(自由と同音、柿渋は防水のため雨傘に引く、前の黄傘格に対す)の徽章で
翰林を抑えつけたんだと思っていた。趙太爺は俄に肩身が広くなり倅が秀才に中った時に....
「有喜世新聞の話」より 著者:岡本綺堂
には標題がないので、ぶっ付けにこう書いてあった。 ◎鯛を料理 鯉を割きて宝物や書
翰を得るは稗史野乗の核子なれど茲に築地の土佐堀は小鯔の多く捕れる処ゆゑ一昨夜も雨....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
せてやりました。」 この引幕と書面に対する守田勘弥の返書は、こうであった。 貴
翰奉拝読候。陳者客歳六月該場開業之|砌、各位御招待申上候御報謝として、華麗之引幕....
「温泉雑記」より 著者:岡本綺堂
茶箪笥や茶道具なども備えつけていないのが多い。近来はどこの温泉旅館にも机、硯、書
翰箋、封筒、電報用紙のたぐいは備えつけてあるが、そんなものは一切ない。 それで....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
脚をたて、伝馬船隊をして海峡中を捜査せしめた。ドレイクへあてての怒りにあふれた宸
翰のなかで彼女は、哀れなサア・ロオジャーを次のように弾劾している。 「ロオジャー....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
、その家を指して弊屋と呼ぶという。あに愚ならずや。政教子曰く、なお英国人がその書
翰の終わりに、われは君の奴僕なりといって文を結ぶの愚と同一なり。 ある人、斬髪....