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翼賛
「翼賛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
翼賛の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
リアのフアツシヨ、ドイツのナチ、遲れ馳せながらスペインのフランコ政權、日本の大政
翼賛會等はいづれもこれである。依然として自由主義に止つた諸國家も、第二次大戰起り....
「女性の歴史の七十四年」より 著者:宮本百合子
あると思う。 政治の本来は自ら自らを治める力と方法との自覚の謂であろうし、万民
翼賛の思想にしろその本質に立つものと思うが、たとえば女子の高等程度の学校で、女生....
「現実に立って」より 著者:宮本百合子
対する人民の批判や疑問を封鎖するために、近衛首相を主唱者として、政党を解消させ、
翼賛政治会というものにして、議会そのものの機能を奪った。婦人運動の各名流たちは、....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
一に天皇の御親政である。」六、議会は「天皇の御親政を、国民をして特殊の方法を以て
翼賛せしめ給わんがために設けられたものに外ならない。」七、「西洋経済学説は経済を....
「世界新秩序の原理」より 著者:西田幾多郎
較もすれば党派的に陥る全体主義ではなくして、何処までも公明正大なる君民一体、万民
翼賛の皇道でなければならない。 以上は私が国策研究会の求に応じて、世界新秩序の....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
気をぬかれて、もうよかっぺと云って、仲なおりした逸話があります。その婿で今日では
翼賛会の青壮年団長、促進員、隣組長と云う、流行男ですが、相当なもので、炬燵にあた....
「古木」より 著者:豊島与志雄
終戦後、柴田巳之助は公職を去り、自宅に籠りがちな日々を送りました。隙に任せ、大政
翼賛会を中心とした戦時中の記録を綴りかけましたが、それも物憂くて、筆は渋りがちで....
「足のない男と首のない男」より 著者:坂口安吾
思つた。私はそれまで世の中のくはしいことは知らないが、内閣だの、情報局だの、大政
翼賛会だの、みんなそれぞれ筋の正しいもので、産報といふところなどもさうだらうと思....
「あなたも私も」より 著者:久生十蘭
募集の話をした。 秋川は苦笑しながら、 「神月という男は、なんということもなく
翼賛会の総務にまつりあげられたほか、仕事らしい仕事もせず、あの年になるまで、ノラ....
「髪」より 著者:織田作之助
は時局柄不都合であると言って、あれよあれよと驚いている間に、私の頭を甲型か乙型か
翼賛型か知らぬがとにかく呉服屋の番頭のような頭に刈り上げてしまった。私は憤慨して....
「アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
寝ている。 帝劇を美麗宏壮に改装すべき夢は破れて、一度は情報局に徴用され、大政
翼賛会に利用され、見る影もなき廃墟的存在に蹴落されたのであるが、今や辛うじて復興....
「今昔茶話」より 著者:国枝史郎
もっと濃い、厚い髪が生えた。 さて、その髪も、内閣書記官長だの、司法大臣だの、
翼賛会の産婆役だのという、ウルサイ役目を、次々と担任された現在ではどうなっている....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
来た。 「――つまり情熱なんですね。左翼の連中が右翼にやすやすと転向したり、大政
翼賛会の中に左翼くずれがうじゃうじゃといてしきりに右翼ぶっているのは、左翼と右翼....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
で当選した。この時ばかりは本当に勝ったという感じがした。 その後、昭和十七年の
翼賛選挙には立候補したが、直ちに辞退した。またその年、東京市会議員の改選に立候補....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
文武の大権を掌握」遊ばされておるのである。もとより憲法により政治については臣民に
翼賛の道を広め給うておるのであるけれども、統帥、政治は天皇が完全に綜合掌握遊ばさ....