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耀
「耀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
耀の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仙人」より 著者:芥川竜之介
ように偉い人でも、いつか一度は死んでしまう。して見れば人間と云うものは、いくら栄
耀栄華《えようえいが》をしても、果《はか》ないものだと思ったのです。」
「では仙....
「或る女」より 著者:有島武郎
はっきり目先に現われた。と思うとやがてその輪郭が輝き出して、目も向けられないほど
耀《かがや》いたが、すっと惜しげもなく消えてしまって、葉子は自分のからだが中有《....
「第五氷河期」より 著者:海野十三
、ついに警視庁へ出頭を命ぜられた。 老博士は、銀髪銀髯の中から、血色のいい頬を
耀かせ、調室の壊れかかった椅子に傲然と反り身になり、ひとり鼻をくんくん鳴らしてい....
「クララの出家」より 著者:有島武郎
にせよ、敬意を捧げている基督及び諸聖徒の世界だ。クララは第一の世界に生い立って栄
耀栄華を極むべき身分にあった。その世界に何故|渇仰の眼を向け出したか、クララ自身....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
、 真空の中に介在する虚無の世界があった。 それでもその中の奥底には生命の微光の
耀いはあった。 動いていた最初のものは欲求であった、 それが生命の霊の最初の象徴....
「吉原新話」より 著者:泉鏡花
る、火炎で焼く、活きながら鱠にも刻むげなの、やあ、殿。……餓じくばまだしもよ、栄
耀ぐいの味醂蒸じゃ。 馴れれば、ものよ、何がそれを、酷いとも、いとしいとも、不....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
「赤
耀館事件」と言えば、昨年起った泰山鳴動して鼠一匹といった風の、一見詰らない事件で....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
造は上々の御機嫌で、また盃を口のあたりへ運ぶのだった。一家の誰の眼も、にこやかに
耀き、床の間に投げ入れた、八重桜が重たげな蕾を、静かに解いていた。まことに和やか....
「河明り」より 著者:岡本かの子
った。首の向きも直さず、濃く煙らして、炉炭の火を見詰めていた娘の瞳と睫毛とが、黒
耀石のように結晶すると、そこからしとりしとり雫が垂れた。客の私が、却って浮寝鳥に....
「薬草取」より 著者:泉鏡花
高坂はやや気色ばんだが、悚然と肌寒くなって、思わず口の裡で、 慧雲含潤 電光晃
耀 雷声遠震 令衆悦予 日光掩蔽 地上清涼 靉靆垂布 如可承攬 ....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
うだけに、また旦那にも桟敷で帯を解かれるような我儘をされるんです。身体を売って栄
耀栄華さ、それが浅ましいと云うんじゃないか。」 「ですがね、」 と男衆は、雪駄....
「化銀杏」より 著者:泉鏡花
いで死んでしまった後は、それこそ自由自在の身じゃでの、仕たい三昧、一人で勝手に栄
耀をして、世を愉快く送ろうとか、好な芳之助と好いことをしようとか、怪しからんこと....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
。つい、」といって愛吉は苦笑した。 金之助はやや更り、 「何しろ以前は大した栄
耀をしたものらしい。」と自ら語り頷いて且つ愛吉の面を見た。 「じゃあお前は先から....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
医があった。毎日門前に商人が店を出したというほど流行したが、実収の多いに任して栄
耀に暮し、何人も妾を抱えて六十何人の児供を産ました。その何番目かの娘のおらいとい....
「罪人」より 著者:アルチバシェッフミハイル・ペトローヴィチ
の目が自分の目と出逢った時に、この男の小さい目の中に、ある特殊の物が電光の如くに
耀いたのを認めたように思った。そしてフレンチは、自分も裁判の時に、有罪の方に賛成....