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老大国
「老大国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
老大国の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「惜別」より 著者:太宰治
いた。一日も早く西洋の科学を消化して列国に拮抗しなければ、支那もまた、いたずらに
老大国の自讃に酔いながら、みるみるお隣りの印度の運命を追うばかりであろう。東洋は....
「ロンドン一九二九年」より 著者:宮本百合子
%まで日本のまあ相当の人々である。彼らに内在するあらゆる自然発生的中流的素質は、
老大国の首府に暮すうち数等政治的年功を積み、実利主義によってきたえられたイギリス....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
時中佐)の斡旋で、宮殿も秘園も充分に見学し、僅かな日数ではあったけれど、とにかく
老大国の支那というものの風貌に接することが出来たのは幸いであった。 この北京見....
「西航日録」より 著者:井上円了
。大廈のまさに覆らんとするや、もとより一柱一木のよく支うるところにあらざるなり。
老大国の前途、絶望の観なきあたわず。ああ中原の鹿、またなにびとの手にか帰せん。東....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
いことではない。けれども異国語の難関をのり越え、爛熟した生活感情を咀嚼してまで、
老大国の文学を机辺の風雅とすることは、あまりに稚い民族には、いまだ興り得ない、精....