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「老子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

老子の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
する。 人間によって切り取られた本能――それを人は一般に愛と呼ばないだろうか。老子が道の道とすべきは常の道にあらずといったその道も或はこの本能を意味するのかも....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
故意に避けたのである。紀元前六〇四年に生れて孔子と同時代であり道教の始祖となった老子の方にはいくらかの材料が見付かる。一体『道』とは何であるかということは余り簡....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
象牙色の磁器にもられた液体|琥珀の中に、その道の心得ある人は、孔子の心よき沈黙、老子の奇警、釈迦牟尼の天上の香にさえ触れることができる。 おのれに存する偉大な....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
のように、とかくに細かい雨がじめじめと降りつづく。 わたしたちの宿舎のとなりに老子の廟があって、滞留の間にあたかもその祭日に逢った。雨も幸いに小歇みになったの....
科学者とあたま」より 著者:寺田寅彦
学であって「致知」の一部に過ぎない。しかるに現在の科学の国土はまだウパニシャドや老子やソクラテスの世界との通路を一筋でももっていない。芭蕉や広重の世界にも手を出....
獄中記」より 著者:大杉栄
とに新しいのを二枚もらって、その一枚を寝巻にしている。時に洗濯もしてもらう。 「老子の最後から二章目の章の終りに、甘其食、美其衣、安其所、楽其俗、隣国相望、鶏犬....
神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
出した人間が悪い。方術師とは由来道教の祖述者、虚無|恬淡《てんたん》を旨とする、老子の哲学を遵奉《じゅんぽう》するもので、無慾でなければならない筈だ。ところが例....
変った話」より 著者:寺田寅彦
変った話 寺田寅彦 一 電車で老子に会った話 中学で孔子や孟子のことは飽きるほど教わったが、老子のことはちっ....
関牧塲創業記事」より 著者:関寛
治三十九年一月一日 例により斗満川の氷を破り、氷水に入り、灌漑して爽快を覚えて、老子経を読み、左の語の妙味を感ぜり。 不失其所者久、 死而不亡者寿 十九日、雪深....
獄中消息」より 著者:大杉栄
モアル』、クロポトキン『パンの略取』、アラトウ『無政府主義の哲学』、『荘子』、『老子』、『家庭雑誌』、『日本エスペラント』。 ジャガ芋の花を悪く言って、大いに....
鵞湖仙人」より 著者:国枝史郎
とし、慧能流派の称である。ところが妖術の南宗派は、禅から出ずに道教から出た。即ち老子が祖師なのである。道教の根本の目的といえば、長寿と幸福の二つである。この二つ....
岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
のである、完成されたる品位であった。 で、東巖子は思わず云った。 「おお貴郎は老子様で?」 「いえ私は李白ですよ」 「いえ貴郎は老子様です」 東巖子は云い張....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
。こう思うからでございます」 すると老人は忍び音に面白そうに笑ったが、 「君は老子の徒輩と見える、虚無|恬淡の男と見える。二十そこそこの若い身空でそう恬淡では....
荘子」より 著者:岡本かの子
のはすこしうるさかった。で、彼はごく手短かに引退の理由を話した。 この頃、孔子老子の二聖は歿して、約一世紀半ほどの距てはあるがいわゆる「学」と称えられるものは....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
のもある、如何にもして大文学美術を研究しようとする努力が四方に現われております。老子の如きは戦後大変に研究されましたが、これは一時の流行で長続きをしない、それは....