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老幼
「老幼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
老幼の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
、そうして壮厳な仏事のありさまをよそながら拝もうとして、四方から群がって来た都の
老幼男女も、門前を埋めるばかりにひしひしと詰めよせていた。四月も末に近い白昼《ま....
「恩を返す話」より 著者:菊池寛
た。三の丸が落ちてから、城方の敗勢はもはやどうともすることができなかった。素肌の
老幼などは、一撃の下に倒された。彼らは倒れると、倒れたままに、十字を切って従容《....
「恩讐の彼方に」より 著者:菊池寛
道路に難渋の人を見ると、彼は、手を引き、腰を押して、その道中を助けた。病に苦しむ
老幼を負うて、数里に余る道を遠しとしなかったこともあった。本街道を離れた村道の橋....
「水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
へ漕ぎつけ、高架線の橋上を両国に出ようというのである。われに等しき避難者は、男女
老幼、雨具も無きが多く、陸続として、約二十町の間を引ききりなしに渡り行くのである....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
えた。この勢いでつづかせたいもの。 ◯去る四日「疎開応急措置要綱」が発表された。
老幼病人のほかは、都外へ疎開まかりならぬと決められた。これで腰が落ちつくことであ....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
、彼等の幻影が破れ、意気|頓に沮喪したと云われる。 幕軍は、城中に在ったものは
老幼悉く斬って、その首を梟した。 天草の乱平ぎ、切利支丹の教えは、根絶されたと....
「観画談」より 著者:幸田露伴
谷もあって、それからずっと岸の方は平らに開けて、酒楼の綺麗なのも幾戸かあり、士女
老幼、騎馬の人、閑歩の人、生計にいそしんでいる負販の人、種※小さな笠を冠って、や....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
辰と共に手を携え肩を駢べ優々と雲の上に行し後には白薔薇香薫じて吉兵衛を初め一村の
老幼|芽出度とさゞめく声は天鼓を撃つ如く、七蔵がゆがみたる耳を貫けば是も我慢の角....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
める小娘のようにも聞こえる。僕はこの地方に十七年も来ていたが、いまだかつて海豹が
老幼にかかわらず、そんな鳴き声をするのを聞いたためしはない。われわれが船首にたた....
「『十八時の音楽浴』の作者の言葉」より 著者:海野十三
銃に対する悲憤、それからまた軍需品製造への緊張、科学戦時代を迎えて青少年といわず
老幼男女を問わず国民全体を科学教育することへの逼迫などと、あらゆる材料が読書界を....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
空地へ耕地へ……耕地へ耕地へと、さながら怒濤の崩れる如く、百、二百、三百、四百!
老幼男女家畜までが、この耕地へ逃げ出して来た。 その人波に揉まれ揉まれて、澄江....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
の露路より、いっそうちがっているところがあった。家財をまとめたり家財を運んだり、
老幼を助けて避難しようとしている住人の群れが相当にあって、そのため逃げて行く影法....
「世界の裏」より 著者:国枝史郎
、真に挙国一致の精神に燃立ち、その態勢をととのえ、実行に移った時には…… ――
老幼男女の別なく、昼夜休まず神廟内、その他、手広い建物の内に集まり、俄に兵器の製....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
三田某氏の寄せられたる一書あり。その中に曰く、 小生、一夕某氏の宅を訪いしに、
老幼男女相集まり、コックリ様の遊戯をなすを目撃せり。そのとき種々さまざまのことを....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
です。そしてその大御田族なる公民には、男には二|段ずつ、女には一段百二十歩ずつ、
老幼に論なくことごとく公田を割り与えました。すなわち公民はことごとく地主であり、....