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「老成人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

老成人の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
阿部一族」より 著者:森鴎外
《ちゃくし》光尚の周囲にいる少壮者《わかもの》どもから見れば、自分の任用している老成人《としより》らは、もういなくてよいのである。邪魔にもなるのである。自分は彼....
謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
り、歳月は人を老いしむるものである。廟堂の諸君も昔は若かった、書生であった、今は老成人である。残念ながら御ふるい。切棄てても思想は※には、花火線香も爆烈弾の響が....
徳育如何」より 著者:福沢諭吉
して、あるいはひそかに困却するの意味なきに非ざるべし。 その趣《おもむき》は、老成人が少年に向い、直接にその遊冶放蕩《ゆうやほうとう》を責め、かえって少年のた....
学者安心論」より 著者:福沢諭吉
れども、通常の人は、さまで深謀遠慮なきものなり。 民権論者とて悉皆《しっかい》老成人に非ず。あるいは白面《はくめん》の書生もあらん、あるいは血気の少年もあらん....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
を評して稚気を免かれずなどと申して居る。あたかも自分の方が漱石先生より経験のある老成人のような口調を使います。アハハハハ。桂月ほど稚気のある安物をかく者は天下に....