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「老手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

老手の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
二、三羽――十二、三羽」より 著者:泉鏡花
み、畳屋が来ても寄りつかない。 いつかは、何かの新聞で、東海道の何某は雀うちの老手である。並木づたいに御油から赤坂まで行く間に、雀の獲もの約一千を下らないと言....
歌行灯」より 著者:泉鏡花
居した、小鼓取って、本朝無双の名人である。 いざや、小父者は能役者、当流第一の老手、恩地源三郎、すなわちこれ。 この二人は、侯爵津の守が、参宮の、仮の館に催....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ない…… しかし、世話女房としては、何といっても豊広だね……。豊広――歌川派の老手で、広重の師匠だといった方が、今では通りがよいかも知れぬ。広重の美人画は問題....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、その場に突伏してしまいました。 見上げたのは、木崎原の一曲を弾じている琵琶の老手で、この不時の出来事のために、撥《ばち》の捌《さば》きが少しも狂わず、歌いか....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
らしい万能なものを持っており、あたかも超自然的な者のようであって、その顔つきには老手品師のような渋面と最も無邪気なかわいい微笑とがいっしょに浮かんでいた。 「そ....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
ませんので、給金を倍にしまして、なおまた子供のある者には子供手当、老人があれば養老手当を添える等心を配りました、なおまた特に忙しく利益の多かった時は、これを分配....
巷説享保図絵」より 著者:林不忘
相良寛十郎だったのだ。日本|一太郎《いちたろう》という芸名で田舎まわりをしている老手品師が、お高の父相良寛十郎のなれの果てであった。 無情を感じたというのだろ....