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老死
「老死〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
老死の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
説縮写をつづけた。 レオナドの生涯は実に高潔にして、悲惨である。語らぬ恋の力が
老死に至るまで一貫しているのは言わずもあれ、かれを師とするもののうちには、師の発....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
墓であるかと訊いてみると、某家の男が早死にをして、その妻は節を守ること五十余年、
老死した後にここに合葬したのであることが判った。 木偶の演戯 わたしの先....
「骨董」より 著者:幸田露伴
を世間が知ろうはずはない、九如の家には千金に易えた宝鼎が伝わったのである。九如は
老死して、その子がこれを伝えて有っていた。 王廷珸字は越石という者があった。こ....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
れからお話ししようとする所は、 「無明もなく、また無明の尽くることもなく、乃至、
老死もなく、また
老死の尽くることもなし」 という一節であります。すでに私は「仏....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
仕事をしている限り、その労作に伴うて養分を吸収し、発育し、分裂、増殖し、疲労し、
老死し、分解、消滅して行きつつある事は近代医学の証明しているところである。しかも....
「獄中記」より 著者:大杉栄
ら二章目の章の終りに、甘其食、美其衣、安其所、楽其俗、隣国相望、鶏犬声相聞、民至
老死不相往来という、その消極的無政府の社会が描かれてある。最初の一字の甘しとした....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
後から二章目の終りに、甘其食、美其衣、安其居、楽其俗、鄰国相望、鶏犬声相聞、民至
老死不相往来という、その理想の消極的無政府の社会が描かれてある。最初の一字の、甘....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
くることもなく……」 いけない、いよいよないものづくし、だ。 「乃至《ないし》
老死《ろうし》も無く、また
老死の尽くることも無く、苦集滅道《くしゅうめつどう》も....