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老生
「老生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
老生の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「山羊髯編輯長」より 著者:夢野久作
霜川支配人委托 と表に……裏面には読み難い蚯蚓体の走書で「津守
老生」と署名してある。慌てて封を切ってみると、いよいよ読み難い赤インキのナグリ書....
「花吹雪」より 著者:太宰治
る悲壮の先駆者がいたのだ。以下はそのお便りの全文である。 前略。その後は如何。
老生ちかごろ白氏の所謂、間事を営み自ら笑うの心境に有之候。先日おいでの折、男子の....
「不審庵」より 著者:太宰治
拝啓。暑中の御見舞いを兼ね、いささか
老生日頃の愚衷など可申述候。
老生すこしく思うところ有之、近来ふたたび茶道の稽古に....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
けてはいなかった。やがて私は、すこし向うの卓子に、鼻の穴から毛の生えてるリヨンの
老生糸商と、生水・ENOの果実塩・亜米利加産|肉豆※・芽玉菜だけの食養生を厳守す....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
士の天下に成りましょうか。今度の訴状の如き、その用意の周到さ。御家を傷つけずと、
老生のみを槍玉に挙げようとする策略。家老、家老格が十人よっても、出る智慧ではござ....
「老狸伝」より 著者:佐藤垢石
た崖路の上から望んだのであったが、日ごろ子連れの熊は危ないと聞かされていたから、
老生ほんとうに腰を抜かさんばかりである。 六里ヶ原で、めぐり会ったのは、五月上....
「デモクラシーの要素」より 著者:新渡戸稲造
の書状に名著は喜んで拝見したが、御教訓の趣を実行し兼ねることは甚だ遺憾に存ずる。
老生既に七十の齢《とし》を越えたれば、貴兄の教えらるる如く、今更四ツ這《ば》いに....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ある。茶の味とでもいおうか、さらさらと墨も淡く、 御会しゃく、度々、痛み入り候、
老生、あいにく先頃より風邪ぎみ、年老りの水ばなよりは、清純一枝の芍薬こそ、諸君子....
「三国志」より 著者:吉川英治
て呂布の手もとへ上申した。その意見書には、こういう献策がかいてあった。 近ごろ、
老生の聞く所によると、袁術は、玉璽を手にいれ、不日天子の称を冒さんとしている由で....
「茂吉の一面」より 著者:宇野浩二
句は「拝啓御勇健御奮戦大謝無限です。青山君との御写真飛び立つばかりうれしく拝見、
老生このごろ涙もろく、涙が出ます。御歌も厳選にて困りますが御しんばう願ひます、銃....