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老若男女
「老若男女〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
老若男女の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
ざいました。
そう云う勢いでございますから、日が経《ふ》るに従って、信者になる
老若男女《ろうにゃくなんにょ》も、追々数を増して参りましたが、そのまた信者になり....
「河童」より 著者:芥川竜之介
誌を買ってきました。なるほどそれらの写真を見ると、どこかトックらしい河童が一匹、
老若男女《ろうにゃくなんにょ》の河童の後ろにぼんやりと姿を現わしていました。しか....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
等が三人ながら、おん教を捨てるとなった時には、天主の何たるかをわきまえない見物の
老若男女《ろうにゃくなんにょ》さえも、ことごとく彼等を憎んだと云う。これは折角《....
「竜」より 著者:芥川竜之介
かったのでございましょう。いや、後で世間の評判を聞きますと、その日そこに居合せた
老若男女《ろうにゃくなんにょ》は、大抵皆雲の中に黒竜の天へ昇る姿を見たと申す事で....
「誘惑」より 著者:芥川竜之介
ろを見せている。明るいのは窓の外ばかり。窓の外はもう畠《はたけ》ではない。大勢の
老若男女の頭が一面にそこに動いている。その又大勢の頭の上には十字架に懸った男女が....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
争に参加するのでありますが、この次の戦争では男ばかりではなく女も、更に徹底すれば
老若男女全部、戦争に参加することになります。 戦術の変化を見ますと、密集隊形の....
「吉原新話」より 著者:泉鏡花
由とは思わねども、ただのう、殿たち、人間が無いに因って、時々来ては攫えて行く……
老若男女の区別は無い。釣針にかかった勝負じゃ、緑の髪も、白髪も、顔はいろいろの木....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
た。 「尊い御仏を拝むと、万病が本復する」 その計略成就して、数百里のあいだの
老若男女がみな集まった。そこで、紫や緋や黄の綾絹をもって幾重にも仏像をつつみ、拝....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
ても気の滅入る事は、むかし大饑饉の年、近郷から、湯の煙を慕って、山谷を這出て来た
老若男女の、救われずに、菜色して餓死した骨を拾い集めて葬ったので、その塚に沿った....
「映画の普及力とは」より 著者:伊丹万作
何もわざわざ家庭の中にまで侵入して行かなくても、毎日館を掃除して待つてさえいれば
老若男女がどこからともなく賽銭を持つて集まつてくる仕組みになつている。 ところ....
「山吹」より 著者:泉鏡花
せわしく鳴く。笙篳篥幽に聞ゆ。――南無大師遍照金剛――次第に声近づき、やがて村の
老若男女十四五人、くりかえし唱えつつ来る。 村の人一 ええ、まあ、御身たちゃあ何....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
なき妻、乳のない嬰児、盲目の媼、継母、寄合身上で女ばかりで暮すなど、哀に果敢ない
老若男女が、見る夢も覚めた思いも、大方この日が照る世の中のことではあるまい。 ....
「西航日録」より 著者:井上円了
城壁今なお存し、四方に城門ありてこれより出入す。城内には壮大の寺院数個、いずれも
老若男女群れを成す。なかんずく旧教の本山には、愚夫愚婦山のごとくまた海のごとく集....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
平野氏の案内にて馬上にまたがり、耕地コーヒー園を一巡す。目下採収期にして、日本人
老若男女ともにこれに従事す。採収高一俵につき手間賃一ミル(わが六十銭)とす。多く....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
事が既に今次英独戦争で明らかとなっている。 すなわち国民皆兵の真の徹底である。
老若男女のみならず、山川草木、豚も鶏も総て遠慮なく戦火の洗礼を受けるのである。全....