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「老親〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

老親の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
第九版トテムの条)。ドイツ人がもと族霊たりし兎を殺し食うも同例で、タスマニア人が老親を絞殺して食いしごとく身内の肉を余所《よそ》の物に做了《してしま》うは惜しい....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
である。みずからをほめる心地になれないことである。そのもたらす波動が彼女、彼女の老親、私の父母、私の運命的なる友の中に内在する私の自己にそむく苦痛である。他人の....
旧藩情」より 著者:福沢諭吉
のぼ》らず。夫婦|暮《ぐら》しなれば格別《かくべつ》、もしも三、五人の子供または老親あれば、歳入《さいにゅう》を以て衣食を給するに足《た》らず。故に家内《かない....
親子の愛の完成」より 著者:羽仁もと子
おのずから堅固《けんご》な生活の基礎がすえられるように思われます。家長がまずその老親にかしずき、その妻がこれにならい、その子はまたその父母にしたがい、またしぜん....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
いられなかった。 尤も『浮雲』に由て一躍|大家数に入った二葉亭の成功については老親初め周囲のものは皆驚嘆もし満足もした。丁度ドストエフスキーの『虐げられた人々....
申訳」より 著者:永井荷風
頭ヲ俟ツノミ。然レドモ其ノ金額日々拾円ヲ下ラザルコト往々ニシテ有リ。之ヲ以テ或ハ老親ヲ養フモノアリ或ハ病夫ノタメニ薬ヲ買フモノアリ。或ハ弟妹ニ学資ヲ与フルモノア....