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老醜
「老醜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
老醜の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「猿飛佐助」より 著者:織田作之助
て、腰は二|重に崩れ、咳いたり痰を吐いたり、水|洟をすすり上げたり、涎を流したり
老醜とはこのことかむしろ興冷めてしまったが、何れにしても怪しい。 「神か、仙か、....
「老年と人生」より 著者:萩原朔太郎
ら、今の中《うち》に早く死んだ方がどんなにましかも知れない。断じて自分は、そんな
老醜を世に曝すまいと決心していた。ところがいよいよ五十歳になってみると、やはりま....
「夜の靴」より 著者:横光利一
感じる。沖縄戦で末子が潜水艦に乗りくみ戦死したばかりである。もし婦人というものに
老醜なく、すべてがこのようになるものなら、人生はしばらく狂言を変えることだろうと....
「堕落論」より 著者:坂口安吾
が美でありうる時に始めて美とよびうるのかも知れないが、二十の処女をわざわざ六十の
老醜の姿の上で常に見つめなければならぬのか。これは私には分らない。私は二十の美女....
「青春論」より 著者:坂口安吾
ても舞台として殆んど見たことがないので冷やかされる始末になったが、女の人は誰しも
老醜を怖れること男の比にはならないのであろうけれども、宇野さんが物語をきいたとき....
「能面の秘密」より 著者:坂口安吾
は背いて去りました。あの人の金は砂にまくようなものです。自然に破滅が訪れますよ。
老醜の極に達して恥を天下にさらすのです。乞食になって野たれ死ぬかも知れませんよ」....