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「考える葦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

考える葦の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
善の研究」より 著者:西田幾多郎
ラテースの方が自由の人である。パスカルも、「人は葦の如き弱き者である、しかし人は考える葦である、全世界が彼を滅さんとするも彼は彼が死することを、自知するが故に殺....
現代の主題」より 著者:宮本百合子
表情は、おたがいの眼の裡にきらめいているだろうか。旧軍事支配権力の無条件降伏は、考える葦、働く蟻であったわたしたち日本人民すべてに、人間らしい歩み出しの一歩を約....
知性の開眼」より 著者:宮本百合子
情の許す最大の可能までは自分から働きかけることも出来ることを示している。「人間は考える葦である」というような云いかたは詩的な表現として好む人もあるだろうが、現実....
逢魔の刻」より 著者:豊島与志雄
。」という奴が、いつまた彼の前にひょっこり姿を現わさないとも限らない。其奴は、「考える葦」たる吾々人間につきものだから。 彼がその時恐れた、野の花も、叢の虫も....
二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
ダムとイヴの子孫、猿の同族、最高等の有機化合物、万物の尺度、社会を構成する因子、考える葦、世界理性の権化、地球の王者、日本国民、――ああ、めんどうくさい。「人間....