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考え出す
「考え出す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
考え出すの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
は黙っていたけれど、いつまで話もしないでいるはなおおかしい様に思って、無理と話を
考え出す。 「民さんはさっき何を考えてあんなに脇見もしないで歩いていたの」 「わ....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
あるこの事件の発見者だから、君がいい名称を択ぶんだよ」 「うん、すばらしい名称を
考え出すよ」 ドレゴは、すっかり機嫌を直して、燃える巨船の船尾の方へ駆け出して....
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
一条件と考えるべきであろう。 ○俳優の一人一人について、おのおの異った指導方法を
考え出すことが演技指導を生きたものたらしめるための必須条件である。 ○演出者の仕....
「隣の嫁」より 著者:伊藤左千夫
ていた手ぬぐいを惜しげもなく裂いて結わいてくれた。どうも思ってるのかもしれない。
考え出すと果てがない。省作は胸がおどって少し逆上せた。人に怪しまれやしまいかと思....
「三の字旅行会」より 著者:大阪圭吉
の得意でない伝さんは、いつまでたっても、この問題に解決を与えられそうな、名案を、
考え出すことは出来なかった。 そうして、いつの間にか、一月二月と時間が流れて行....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
水茶屋や講釈所や湯屋の二階にはいり込んで、一日をそこに遊び暮すという横着なことを
考え出すようになった。きのうは浅草の盛り場へ行ったとか、きょうは本郷の屋敷町をま....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
自然の威力の前に立ったのですから、唯あっと云ったばかりで、ちょっと適当な形容詞を
考え出すのに苦しんでいるうちに、かの七人連れも案内者も先に立ってずんずん行き過ぎ....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
歎《たん》しているという。しかし博士のことだから、そのうちにもっと何かいい手段を
考え出すことだろう。博士が、この次に、重力消去装置をどんな方面に活用するかは、非常に興味あることだと思う。....
「火星兵団」より 著者:海野十三
。この上は世界同盟をつくり、各国の智慧者を集めて、火星兵団の暴力に手向かう方法を
考え出すことにしようじゃないか」
「それがいい。それの外はない」
その昔、地球....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
う。彼等は地球へ渡航したときに、身体の変質変形をうけることを恐れて、何かの手段を
考え出すことであろうと思われる。予の考うるところでは、多分そのルナ・アミーバーは....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
切った胞衣のあとの大きな疣に似たのさえ、今見るごとく目に残る、しかも三個。 と
考え出すと、南無三宝、も一つの瓶には蝮が居たぞ、ぐるぐると蜷局を巻いた、胴腹が白....
「梵雲庵漫録」より 著者:淡島寒月
昔のことをいえば限りがないが、物価も今より安かっただけ、いろいろ馬鹿げた事を
考え出す者が多かった故か、物売りにまで随分変ったものがあった。とにかくその頃の女....
「凧の話」より 著者:淡島寒月
凧の話もこれまで沢山したので、別に新らしい話もないが、読む人も違おうから、
考え出すままにいろいろな事を話して見よう。 凧の種類には扇、袢纏、鳶、蝉、あん....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
は、これが縁となり、虫喰い算がすっかり気に入ってしまい、遂には先生と一緒に問題を
考え出すまでになりました。そういう生徒さんの作った問題が、会場の方々に陳列されて....
「妖怪談」より 著者:井上円了
まして、ものごとを忘れたときなぞに、手をくんで目を眠り、首をかたげて考えますと、
考え出すことがあります。これは、手や目に費やすだけの力を心の内部に加えるものです....