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「耆婆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

耆婆の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
風流仏」より 著者:幸田露伴
さても変物、此男木作りかと譏る者は肉団奴才、御釈迦様が女房|捨て山籠せられしは、耆婆も匕を投た癩病、接吻の唇ポロリと落しに愛想尽してならんなど疑う儕輩なるべし、....
湯女の魂」より 著者:泉鏡花
にと、気を着けたのでありまする。 お雪の病気を復すにも怪しいものを退治るにも、耆婆扁鵲に及ばず、宮本武蔵、岩見重太郎にも及ばず、ただ篠田の心一つであると悟りま....
マーカス・ショーとレビュー式教育」より 著者:寺田寅彦
生じるような収斂剤を交ぜて施用すると大変工合がよいそうである。つまり人間の体内に耆婆扁鵲以上の名医が居て、それが場合に応じて極めて微妙な調剤を行って好果を収める....
式部小路」より 著者:泉鏡花
まさ。 大概のことは気にもかけなかったが、婆さん貧病は治して貰った、我が朝の、耆婆扁鵲と思う人を、藪はちと気になったから、山の井さんを何だ、と思うと極めるとね....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
の才能人物を盛んに推奨したので、朝日社長村山も終に動かされてその提案に同意した。耆婆扁鵲の神剤でもとても癒りそうもなかった二葉亭の数年前から持越しの神経衰弱は露....
四十年前」より 著者:内田魯庵
るに武士道や報徳講や祖先崇拝や神社崇敬を復興鼓吹した。が、半分化石し掛った思想は耆婆扁鵲が如何に蘇生らせようと骨を折っても再び息を吹き返すはずがない。結局は甲冑....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
。それも全く救い切れない。いよいよ定業が満ちて今死ぬという時になったならばたとえ耆婆、扁鵲といえども救うことは出来ないのである。いわんや我々のごときヘボ医者、ほ....