耐える[語句情報] » 耐える

「耐える〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

耐えるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
つぶや》いた。 「その雑誌の中に、今君がいったゼムリヤ号は六十パアセントの圧縮に耐えると記されていたのかね」 「そのとおりだよ、ドレゴ君。君もゼムリヤ号の特殊構....
千年後の世界」より 著者:海野十三
棺の中は、四角な部屋になっているが、外は球状をなしていて、どの方向からの圧力にも耐えるようになっていた。 一千年後の覚醒ののち七日たってフルハタの疲労はすっか....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
つとめて裏の防空壕に入ること、表の地下物置は蒲団をかぶるようにし、上からの爆風に耐えるよう何か考えること(畳を重ねて上に置くことも一つ)、素掘壕の上に何か置くこ....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ほど整然たる条理に、とうていそのままを信ずることは出来なかった。法水は可笑しさを耐えるような顔で、続いて云った。 「実をいうと、あれは僕の一番厭な恫※訊問なんだ....
海底都市」より 著者:海野十三
義《かんしょうしゅぎ》だ。もはや人類は、そういう能力を全然失っている。海中生活に耐える器官は痕跡《こんせき》程度残っているかもしらんが、海中|棲息《せいそく》の....
火星探険」より 著者:海野十三
う一つ、牛が割合に耐えたよ。その次の実験には、マスクを牛に被せた。すると更によく耐えることが分った」 「R瓦斯というのは、どんな瓦斯ですか」 「R瓦斯は、火星の....
独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
機械により海底を歩行出来る仕掛けになって居りますが、十分ドーバー海峡下の水圧には耐えるようになって居ります。その他のことについては、機密になって居りまして、詳細....
宇宙の迷子」より 著者:海野十三
、中に空気があるから呼吸はできるし、服は金属製のよろいのように強いから、圧力にも耐えるし、また服の内がわは電熱であたためるようになっているから、からだが氷になる....
黒百合」より 著者:泉鏡花
顔を、皮の下まで見透かすごとくじろりと見遣って、多磨太はにやり。 擽られるのを耐えるごとく、極めて真面目で、 「何かね、」 「注意せい、貴様の体にも印が着いた....
小公女」より 著者:菊池寛
ませんでした。彼女はやがて顔を上げずにいい出しました。 「私お父様に、悲しくても耐えるってお約束したの。まだ私もきっと耐え通すつもりよ。誰でも耐えなければならな....
紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
はよろよろ歩き出して、夢中に藻の衣を脱ぎ続けるのだ。 唇をキュッと結び、寒気を耐えるように、両腕を首の下で締めつけると、ずるりと落ち、荒布の下から、それは牝鹿....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
ルグ稿本の逐字訳で、英訳の中では一番価値の高いものなんだが」 と、ずしりと腕に耐える部厚なものを繰ってゆくうちに、ふと四、五頁、貼りついている部分があるのにぶ....
なよたけ」より 著者:加藤道夫
来るかも分らないのだ。 文麻呂 ……… 綾麻呂 お前はこれからはこの厳しい生活に耐える強い人間にならなければいけないんだぞ。 文麻呂 (黙って頷く) 間―― 綾....
」より 著者:カフカフランツ
などとはしなかったであろう彼が、どうして二晩か三晩の悪い夜と一晩の眠られぬ夜とに耐えることができなかったのだろうか。なぜまさにここでこんなにどうしようもないほど....
断食芸人」より 著者:カフカフランツ
ると称するこの群集がこんなにわずかしか辛抱しないのか。彼がこれ以上断食することに耐えるのなら、なぜ群集のほうでも耐えないのか。彼は疲れてはいたが、わらのなかでち....