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耐火
「耐火〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
耐火の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ら探し出して、煉瓦を作りました。その煉瓦は立派なものでありました。今日の進歩した
耐火煉瓦に劣らぬほどの煉瓦を、当時、独創的に作り出したものであります。
耐火試験に....
「超人間X号」より 著者:海野十三
らしい家を建ててあたえた。 地上は五階もあり、地階が三階あるのが普通であった。
耐火耐震《たいかたいしん》の構造を持っているばかりか、冬季には寒がらないで住んで....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
は表口だけのことだ。封印をしてないところが上下左右と奥との五つの壁だ。一見それは
耐火煉瓦なぞで築きあげ、行き止まりらしく見える。誰一人として、あの五つの壁を仔細....
「大震火災記」より 著者:鈴木三重吉
公園や、広場や大きな交通路、その他いろいろの地割をきめた上、こみ入ったところには
耐火的のたて物以外にはたてさせないように規定して、だんだんに再建築にかかるのです....
「震災日記より」より 著者:寺田寅彦
キログラムの副原器を収めた小屋の木造の屋根が燃えているのを三人掛りで消していたが
耐火構造の室内は大丈夫と思われた。それにしても屋上にこんな燃草をわざわざ載せたの....
「鑢屑」より 著者:寺田寅彦
ぐらいあった方がいいかもしれない。そうしたら、家屋は、みんな、いやでも完全な耐震
耐火構造になるだろうし、危険な設備は一切影をかくすだろうし、そして市民は、いつで....
「インテリの感傷」より 著者:坂口安吾
消極的な方法をカンバンにするようでは、とても大いなる進歩改良は見込みがない。耐震
耐火、一切電化された文化的大アパートを日本全地に建てる、ぐらいの構想がなくて、ど....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
か。もとの平凡へ戻るための調節作用だったと解釈するのが賢明でしょうよ。今度は耐震
耐火建築にしろという暗示でもあります。夫婦生活の自壊調節作用はどこの家庭にもある....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
時に型の口から空気を吹き込めばよいという事である。いったん熔かした水晶製の器物は
耐火力が強く、また熱のために破れる憂いがない。真赤になるほど焼いたのを冷水中に投....
「けむりを吐かぬ煙突」より 著者:夢野久作
りで、上等のスレート屋根の下に緑色に塗った鉄のブラインドが並んでいる。全体が耐震
耐火のルネッサンス擬いという、故伯爵の凝り性と用心深さを遺憾なく発揮したものであ....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
離れて製作せられたものでした。長く処を得なかった胸像もよく掃除せられ、黒|花崗と
耐火煉瓦とを四角に積重ねた美しい台の上に据えられて、晴上った日に照らされ、つぎつ....
「地異印象記」より 著者:和辻哲郎
の予言と同様に取り扱われたであろう。 もし人間が学者の予言をきいてただちに耐震
耐火建築への改築や防火帯の設置に、――あるいは少なくとも火急の際即座に動員し得る....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
渡ってゆく。入母屋式の、平安朝風、鉄筋コンクリート。歌舞伎座を小さくしたみたいな
耐火建築だ。おやおやいけない。少ない窓さえ半分以上、もう閉めかけられている。絵画....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
関せず応急的手段を速やかに実行せねばならぬ。 第一の問題は火災対策である。木材
耐火の研究に最大の力を払い、どしどし実行すべきである。現に各種の方法が発見せられ....