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耐震
「耐震〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
耐震の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
それは「さまよえるユダヤ人」にもふさわしかるべき種類の夢である。 大学構内、
耐震家屋のそばを通っていると、枯れ樹の枝に妙な花が咲いていて散りかかる。 見る....
「鎖骨」より 著者:寺田寅彦
っとだいじなものが救われるという話である。 地震の時にこわれないためにいわゆる
耐震家屋というものが学者の研究の結果として設計されている。筋かい方杖等いろいろの....
「超人間X号」より 著者:海野十三
い家を建ててあたえた。 地上は五階もあり、地階が三階あるのが普通であった。耐火
耐震《たいかたいしん》の構造を持っているばかりか、冬季には寒がらないで住んでいら....
「颱風雑俎」より 著者:寺田寅彦
よって設立された震災予防調査会における諸学者の熱心な研究によって、日本に相当した
耐震建築法が設定され、それが関東震災の体験によって更に一層の進歩を遂げた。その結....
「鑢屑」より 著者:寺田寅彦
一度ぐらいあった方がいいかもしれない。そうしたら、家屋は、みんな、いやでも完全な
耐震耐火構造になるだろうし、危険な設備は一切影をかくすだろうし、そして市民は、い....
「工学博士末広恭二君」より 著者:寺田寅彦
た。着物などには一切構わず、時にはひどい靴をはいていた。住宅を建てた時でも色々な
耐震的の工夫をして金目をかけたが、見かけの華美を求める心はなかったようである。 ....
「インテリの感傷」より 著者:坂口安吾
いう消極的な方法をカンバンにするようでは、とても大いなる進歩改良は見込みがない。
耐震耐火、一切電化された文化的大アパートを日本全地に建てる、ぐらいの構想がなくて....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
せんか。もとの平凡へ戻るための調節作用だったと解釈するのが賢明でしょうよ。今度は
耐震耐火建築にしろという暗示でもあります。夫婦生活の自壊調節作用はどこの家庭にも....
「けむりを吐かぬ煙突」より 著者:夢野久作
ル張りで、上等のスレート屋根の下に緑色に塗った鉄のブラインドが並んでいる。全体が
耐震耐火のルネッサンス擬いという、故伯爵の凝り性と用心深さを遺憾なく発揮したもの....
「地異印象記」より 著者:和辻哲郎
本教の予言と同様に取り扱われたであろう。 もし人間が学者の予言をきいてただちに
耐震耐火建築への改築や防火帯の設置に、――あるいは少なくとも火急の際即座に動員し....