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耕作
「耕作〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
耕作の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
は仁右衛門夫婦だけだった。少し高い所からは何処《どこ》までも見渡される広い平坦な
耕作地の上で二人は巣に帰り損《そこ》ねた二匹の蟻《あり》のようにきりきりと働いた....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
を求めることが必要となった。土地の天然の収穫で満足していられなくなったので人間は
耕作の術を発明した。 世は三度めぐりて黄銅のときとなりぬ。 心荒々しく武器を取る....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
やろうと心がけていたが、相当の者も見付からなかった。 彼は早く起き、遅く寝て、
耕作に怠りなく働いていると、あるとき村内で大きい法螺貝を見つけた。三升入りの壺ほ....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
が畑の中に馬を放して豆を食わせていた。それは通事が所有の畑ではなく、戴が傭われて
耕作している土地であるので、戴はその狼藉を見逃がすわけには行かなかった。彼はその....
「超人間X号」より 著者:海野十三
業も、機械化された。つまり、耕地は一度みんな一つにして考え、次にそれを機械農具で
耕作するのにつごういいように再分割《さいぶんかつ》された。だから、まがった畦《あ....
「火星探険」より 著者:海野十三
まわり、測量をしたり、煙をあげたり、そうかと思うと小型飛行機を飛ばしたり、時には
耕作用のトラクターのように土を掘りながら進行する自動車を何台かならべて競争をする....
「初雪」より 著者:秋田滋
かった。絶えず猟に出かけていたからである。猟に行かなければ行かないで、種蒔きやら
耕作やら、耕地のさまざまな仕事に追われていた。そして、良人は毎日、嬉しそうな顔を....
「麻畑の一夜」より 著者:岡本綺堂
り話でしょうが、ドイルの小説にはこういうことが書いてあるんです。大西洋のある島の
耕作地でやはり人間が紛失する。骨も残らない、血のあともない。よく詮議してみると、....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
いではないか。だからその斜面……拓き残しの部分は、どんなことがあろうと水田や畑の
耕作に対して欠くべからざる条件というものであろう。だのに、そいつがいまさら改めて....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
は、国教宗にては左の諸目を主とす。 (一)国教税(田地を有するものに課して、その
耕作および牧畜より収入せるもののいくぶんを寺院に上納せしむるこれなり) (二)寺....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
の辺り概して牧場にして、牛羊の得々として遊ぶを見る。牧場のほかに果林多し。穀類の
耕作地はいたってすくなし。路傍の樹木はオーク樹多く、目下落葉最中なり。松、杉に類....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
を要求した。しかし彼はフランス国民の三分の二を熱中させた問題、ことに農民によって
耕作されて来た土地が何人に所有さるべきかの問題の代弁者となることをあえてしなかっ....
「古事記」より 著者:太安万侶
年の神の系譜 ――前に出たスサノヲの命の系譜の中の大年の神の系譜で、一年中の
耕作の經過を系譜化したものである。
耕作に關する祭の詞から拔け出したものと見られる....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
て一部落をなし、お互いに才能に応じていろいろの仕事を分担して専門的に行わせます。
耕作の上手な人々は一団となって順番に全部落の家庭の
耕作事業を片付けて行く。裁縫の....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
満州国国防完成のため、我らは率先古賀氏のような簡易な建築を自らの手で実行し、自ら
耕作しつつ訓練し、北満経営の第一線に立たねばならぬ。 新体制とか昭和維新とか絶....