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耳に残る
「耳に残る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
耳に残るの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
ぐ向いに居たのですが、確かにピストルの爆音を耳にしませんでした。ですが、ちょっと
耳に残る鈍い音をきいたんです。さよですなア、空気をシュッと切るような音です。きわ....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
…妾はすぐに殺されよう。妾はすぐに火炙りに成ろう。しかし妾の云ったことはお前達の
耳に残るだろう。どうぞどうぞ残ってくれ。妾はお前達に改めて云う! 禁慾同盟をする....
「冬日記」より 著者:原民喜
《かす》かにかち合う壜の音がまだ心の中で鳴りひびき、遠ざかって行く跫音が絶望的に
耳に残る。それは毎日|殆《ほとん》ど同じ時刻に同じ動作で現れ、それを同じ状態の下....
「映画雑感(Ⅳ)」より 著者:寺田寅彦
実写も実に印象の強く深い見ものである。波の音もなかなかよく撮れていて、いつまでも
耳に残るような気がした。場外へ出たときに聞いた電車の音がひどく耳立ってきこえた。....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
愈※となり、義経袴に男山八幡の守りくけ込んで愚なと笑片頬に叱られし昨日の声はまだ
耳に残るに、今、今の御姿はもう一里先か、エヽせめては一日路程も見透したきを役|立....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
からないでもいいから。わからない方がかえってアラが知れないで、珍しいところばかり
耳に残るからその方がいいわ、威勢のいい異国物を聞かせて頂戴な」
「デハ、マタ西洋....