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耳に触れる
「耳に触れる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
耳に触れるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
屋』の中には、「夷」という古言まで引き合いに出して、その言葉の意味が平常目に慣れ
耳に触れるとは異なった事物をさしていうに過ぎないことも教えてある。たとえば、あり....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
であることに間違いありません――絶叫してみたところで、そうは容易《たやす》く人の
耳に触れるほどの距離ではないのであります。まして弁信の声は、怨《うら》むが如く、....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
るらしい。耳を澄すと、微かに戸をこじ開ける音が聞える。風の間に間に人の耳語き声も
耳に触れる。 『工合は?』 『うん。上等だ……だが明日の晩にのばそうだって……』....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
の緒を結んでいた。と、またかすかな音が外でする、人の跫音低いささやき……、それは
耳に触れる程なものでないにしても、かれの心耳には明らかな空気の動揺を感じられた。....