耳を塞ぐ[語句情報] » 耳を塞ぐ

「耳を塞ぐ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

耳を塞ぐの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
私の身体は不思議な力で椅子に密着して、ひたすらに戦慄を続けているばかりであった。耳を塞ぐ事すら出来なかった。その私の耳の穴へ正木博士のカスレた声が、一句一句明瞭....
旅愁」より 著者:横光利一
あろうが、そんな意志のない限り、知るより知らぬ方が便利でもあったし、知りたくとも耳を塞ぐ気持ちも良かった、またそれは、同時に自分の方についても同じだった。 「あ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
風に吹きあげられ、満山の樹々を揺すぶって、絶え間のない滝のとどろきが、ぐわうと、耳を塞ぐばかり冷ややかに面を打って来るだけであった。 すると、どこか高い所から....