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耳を貸す
「耳を貸す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
耳を貸すの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
てえな。だから、憎まれ口もきくもんさね。おいらのだんなにかぎって女の子の話なんざ
耳を貸すめえて思ってましたが、急に目色をお変えなすったところをみると、その辰巳《....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
親切は多少嘉納するに足ると思って居るらしい、腹を立ったも少しの間で再び余の言葉に
耳を貸す事に成ったが、愈々論じ詰めた結果が、何時も云う「到底人の妻に成れぬ身です....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
れも半七の最初の鑑定とおなじ見込みを付けているのであった。しかし今の半七はそれに
耳を貸すことは出来なかった。おなじ墓場あらしでも、或いは異国人の死に首を掘り出し....
「時計屋敷の秘密」より 著者:海野十三
ぶりをふって、 「何も、しんぱいなぞしていない、そんな話はもうごめんだ」 と、
耳を貸すのもきらった。 その左平は、ちょうど一年ほどたって、時計台の天井にひも....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
のボアローだ。」 「ボアローがいたって、」とシルヴァン・コーンは言った、「だれも
耳を貸すまいよ。」 「
耳を貸す者がいないとすれば、その男がボアローでないからだ。....
「サレーダイン公爵の罪業」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
いた。サレーダインは仏蘭西流の共済組合員でかつ極端な無神論者である。坊主の説法に
耳を貸すような男ではない。更に相手はと見れば、これはまた坊主であろうとなかろうと....
「城」より 著者:カフカフランツ
いらだっている者は、なだめられるとしばしばいっそういらだち、従僕のむなしい言葉に
耳を貸すことがもう全然できない。慰めなんか欲しくはなく、書類が欲しいのだ。そんな....