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耳を
「耳を〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
耳をの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
73
前の石燈籠の下部の後ろ。男が一人|佇《たたず》んだまま、何かに
耳を傾けている。
74
この男の上半身。もっとも顔だけ....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
》に動かされて、しばらくの間口をとざした。そうして二人とも、秋の日の静かな物音に
耳をすませた。
「八犬伝は相変らず、捗《はか》がお行きですか。」
やがて、崋山....
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
白さには、悪者の土蜘蛛も、追々《おいおい》我を忘れたのでしょう。始は洞穴の入口に
耳をつけて、じっと聞き澄ましていましたが、とうとうしまいには夢中になって、一寸二....
「影」より 著者:芥川竜之介
ぶるいを一つすると、机にかけていた両足を下した。それは卓上電話のベルが、突然彼の
耳を驚かしたからであった。
「私。――よろしい。――繋《つな》いでくれ給え。」
....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
でも置いたらどうだと勧《すす》めた向きもあったそうですが、元よりそんな忠告などに
耳を借すような三浦ではありません。いや、
耳を借さない所か、彼はその権妻《ごんさい....
「河童」より 著者:芥川竜之介
んせり上がった席に雌雄の河童が三四百匹、いずれもプログラムを手にしながら、一心に
耳を澄ませているのです。僕はこの三度目の音楽会の時にはトックやトックの雌の河童の....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
語の間にも、さらに乱れる容子《ようす》がなかった。蘭袋は眉をひそめながら、熱心に
耳を澄ませていた。が、やがて話が終ると、甚太夫はもう喘《あえ》ぎながら、「身ども....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
そうな眼つきをしていた。
「呼んでいる?」
牧野は思わず足を止めると、ちょいと
耳を澄ませて見た。が、寂しい往来には、犬の吠える声さえ聞えなかった。
「空耳《そ....
「お時儀」より 著者:芥川竜之介
音を「Trararach trararach」と写したのがある。なるほどぼんやり
耳を貸していると、ああ云う風にも聞えないことはない。――そんなことを考えたのも覚....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
《きたはらはくしゅう》風の歌を作っていた。すると「おい」と云う父の声が、突然彼の
耳を驚かした。彼は倉皇《そうこう》と振り返る暇にも、ちょうどそこにあった辞書の下....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
》のように情熱の籠《こも》った歌ですね。妙子は大きい椰子《やし》の葉の下にじっと
耳を傾けている。そのうちにだんだん達雄に対する彼女の愛を感じはじめる。同時にまた....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
もう十分である。が、瀬戸物のパイプを銜《くわ》えたまま、煙を吹き吹き、その議論に
耳を傾けていた老紳士は、一向《いっこう》辟易《へきえき》したらしい景色《けしき》....
「運」より 著者:芥川竜之介
ったせいでございましょう。うとうと眠気がさして来ても、その声ばかりは、どうしても
耳をはなれませぬ。とんと、縁の下で蚯蚓《みみず》でも鳴いているような心もちで――....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
くのがきこえることもあった。すると、老婆たちはおどろいて目をさまし、しばらく聞き
耳を立て、騒ぎががたがたと通りすぎると大声をあげた。「そらそら、ブロム・ボーンズ....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
いか、その辺の闇のなかで呻くような声が幽かに聞えるようだった。彼はながい間じッと
耳を澄して聞いていた。ある時は右の方に、またある時は左の方に、絶えず何かしら聞え....