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耳輪
「耳輪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
耳輪の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「モルグ街の殺人事件」より 著者:佐々木直次郎
元から引き抜かれたものらしい。床の上にはナポレオン金貨四枚と、黄玉《トパーズ》の
耳輪一個と、銀の大きなスプーン三個と、洋銀《メタル・ダルジェ》の小さなスプーン三....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
た。 無数にうろついていた乞食の群れが闇に姿を消した。※子の家と家との間では、
耳輪をチラ／＼させた女が、奇怪な微笑を始めだした。 山崎は、その家と家の間から....
「パルチザン・ウォルコフ」より 著者:黒島伝治
×に引っかかって、ほしいものが得たさに勇敢に、捨身になるのだった。 「前島、その
耳輪を俺によこしとけよ。」 兵士は命令を待っている間に、今さっき百姓小屋で取っ....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
卓子のあいだに給仕人の襯衣の胸が白くちらほら光って、運命開拓者のあめりか人が赤い
耳輪の売春婦と酒を飲んでいるきり、オウケストラのウォルツが寒々しくあふれている。....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
げ、平常の型を、少し粋にさせた。そして、金茶色の大きな半円のマべ（真珠の一種）の
耳輪と腕輪をはめた。鏡を斜めにして、彼女は自分の姿をうつした。しまった胴。フレヤ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
である時には、教父はたいていその権利を捨てるものではない。ところで、金髪の縮れた
耳輪をつけた一人の百姓が、笑いながらザビーネに近寄って、その両の頬《ほお》に接吻....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
かえられて、商品が積みこまれた。そこにはぼうし、肩かけ、ハンケチ、シャツ、膚着、
耳輪、かみそり、せっけん、おしろい、クリーム、なんということなしにいろいろなもの....
「明日」より 著者:井上紅梅
話人に出す御飯の支度をした。 第一の問題は棺桶である。單四嫂子はまだほかに銀の
耳輪と金著せの銀｜簪を一本持っているので、それを咸亨の番頭さんに渡し、番頭さんが....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
に煙の行方を見つめてから、 「毛皮やウールの最高級の流行服を身につけてね。首輪、
耳輪、腕輪もつけてるのよ。四、五十万のものを身につけてるらしいわね。それでいて兄....
「環礁」より 著者:中島敦
たくま》しい男が、真赤な褌《ふんどし》一つで漕いで来る。近付くと、彼らの耳に黒い
耳輪の下っているのが見えた。 「では、行って来ます」と警官はヘルメットを手に取り....
「かもじの美術家」より 著者:神西清
ら、お前の背中へ鞭が飛ぶものと覚悟をせい。それはそうとこの娘には、わしの緑柱石の
耳輪をとらせるがよい。」 この『緑柱石の
耳輪』というのは、彼女たちにとって嬉し....
「国境」より 著者:黒島伝治
ヴエート同盟の資本主義的分子を釣った。 さまざまな化粧品や、真珠のはまった金の
耳輪や、蝶形のピンや、絹の靴下や、エナメル塗った踵の高い靴や、――そういう嵩ばら....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
でも似合うかしら。
一体誰のだろう。
（装飾品を身に附けて鏡に向ふ。）
この
耳輪だけでもわたしのだと好い。
別の顔のように美しく見えるわ。
ほんとに若くても....
「えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
原因だ．助かりたかったら，長持の底に秘蔵している小袖の衣裳や首から下げる胸飾りや
耳輪などを賠償に出すがいい，というのであった．アイヌ語では卵も睾丸もともにノク（....
「港の妖婦」より 著者:田中貢太郎
がいて庖丁で何かちょきちょきと刻んでいた。そこには三四人の客がいたが、その一人は
耳輪をした支那人の老婆で、それは孫であろう五つばかりの女の子の手を握っていた。好....