耳隠し[語句情報] »
耳隠し
「耳隠し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
耳隠しの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
結《ゆ》った女主人公ですか?
主筆 耳隠《みみかく》しでしょう。
保吉 じゃ
耳隠しにしましょう。いつも髪を
耳隠しに結った、色の白い、目の冴《さ》え冴《ざ》え....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
うしいズボンといえばモダンボーイの事であり、うっとうしい頭といえば下手で大げさな
耳隠しともなる。 その他、絵かきさんと心安くなるのも結構ですが、いらぬ絵を持ち....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
に芸術家らしい青年たちが何人も群がって酒を飲んでいた。のみならず彼等のまん中には
耳隠しに結った女が一人熱心にマンドリンを弾きつづけていた。僕は忽ち当惑を感じ、戸....
「十日の菊」より 著者:永井荷風
ような染模様の羽織を引掛け、髪は大黒頭巾《だいとくずきん》を冠《かぶ》ったような
耳隠しの束髪に結《ゆ》い、手には茄章魚《ゆでだこ》をぶらさげたようなハンドバッグ....
「俗臭」より 著者:織田作之助
ていた。この縁談が成立すれば政江は伯爵家の何かに当る訳だ。「私」が「私」に変り、
耳隠しがパアマネントウェーブに成るのも満更不思議ではない――と人々は思い当ったの....