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耳飾り
「耳飾り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
耳飾りの前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「花嫁の訂正」より 著者:渡辺温
は、こんな風にして歩きませんよ。」 Aは、そう答えて、振り返った拍子に、彼女の
耳飾りを下げた耳の香水を嗅いで、胸を唆られた。 「おとなしくて、いい奥さんね。あ....
「蛇の花嫁」より 著者:大手拓次
さう》 汝がこゑの 夢をつつむ雛罌栗《ひなげし》の花 汝がこゑの 黄色《きん》の
耳飾り 汝がこゑの 宵のくちべに 汝がこゑの 水面《みのも》の浮鳥 汝がこゑの ....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
と面白いことを二つも知っているよ」 「面白いことって?」 「一つは赤星ジュリアの
耳飾りのこと、それからもう一つは、いまのもう一人の男の顔にある変な形の日焼けのこ....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
する気にもならず、間もなく三人でそこを引き揚げた。 「どう、これから銀座へ出て、
耳飾りでも買って贈ったら。」 「それもそうね。」 小夜子もそれにすることにした....
「ズラかった信吉」より 著者:宮本百合子
っちを見ていて、 「そこ、そこ!」 指さして、首をふってる。 その様子を見て
耳飾りを下げた若い窓口の娘が声をかけた。 「お前さん、なに用?」 モスクワじゃ....
「道標」より 著者:宮本百合子
を着て、薄色の髪をかたく頸ねっこに丸めているシューラはやせていた。小さな金の輪の
耳飾りをつけているシューラの耳のうしろは骨だってやつれが目立った。伸子は、自分に....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
んぱになった貴金属製の装身具が、所もせまく並べられてあった。片っぽだけのひすいの
耳飾りや、宝石がなくて台ばかりの金色の指環や、数の足りない真珠の首飾、さてはけば....
「胚胎」より 著者:宮本百合子
形(第一の女と)の頭巾をつけ髪をかまっかく巻いて頭巾のそとに食み出させてよく光る
耳飾りをする。 第三の女、第一の女と同じ色に縦に五本ほど太い組紐で飾りのついたの....
「サレーダイン公爵の罪業」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
うに押立てながら怖ろしい顔をしてボートを守っていた。どれもこれも色黒く、ある者は
耳飾りをつけているが、その中の一人は若者の前方斜めに直立して、何やら見た事のない....
「ヤトラカン・サミ博士の椅子」より 著者:牧逸馬
らの脚、二つの鼻孔をつないでいる金属の輪、螺環《コイル》の髪、貝殻《かいがら》の
耳飾り、閃光《せんこう》する秋波《ながしめ》、頭上に買い物を載せてくる女たち、英....
「豆腐買い」より 著者:岡本かの子
っていた。両側の歩道に店を持つ橋が霧の上にかかっていた。たそがれ。売品の首飾りや
耳飾りが簾のように下っている軒の間から爆発したような灯が透けていた。その並び店の....
「春」より 著者:岡本かの子
帯。それへプラチナ鎖に七宝が菊を刻んだメタルのかかった首飾りをして紫水晶の小粒の
耳飾りを京子はして居た。その京子は内気で何か言おうとしても中々声が出ないのだ。(....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
。しかも、ズボンの縫付袋ですばらしい蕃殖力を示す当時の洒落物は、同時に波打つ髪に
耳飾りの宝石を飾った柔弱人士ではなかったか。そしていろいろの空想や美技を愛する奇....