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耶蘇
「耶蘇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
耶蘇の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
《と》らねばならぬ。『パリサイの徒の如く、悲しき面もちをなすこと勿《なか》れ。』
耶蘇《やそ》さえ既にそう云ったではないか。賢人とは畢竟《ひっきょう》荊蕀《けいき....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
今日の使徒行伝《しとぎょうでん》中の話となり、進んでは、ついに御主《おんあるじ》
耶蘇基督《エス・クリスト》が、ゴルゴダで十字架《くるす》を負った時の話になった。....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
も行こう、他の人も壮士になるから私も壮士になろう、はなはだしきはだいぶこのごろは
耶蘇《ヤソ》教が世間の評判がよくなったから私も
耶蘇教になろう、というようなものが....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
に開けていた諸民族もまた一般には前条に述べたような考えの立場に踏み止まっていた。
耶蘇の生れる前の時代においてローマは既に高い文化をもっていたにかかわらず、その当....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
求を放棄しなければならなくなった。と云うのは、四百年の昔から纏綿としていて、臼杵
耶蘇会神学林以来の神聖家族と云われる降矢木の館に、突如真黒い風みたいな毒殺者の彷....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
ほど。しかし、ハインリッヒ・ゾイゼ(十三世紀|独逸の有名な神学者)がしばしば見た
耶蘇の幻像と云うのは、その源が親しく凝視めていた聖画にあったと云いますがね。それ....
「春昼」より 著者:泉鏡花
。 唯今の、その浅黄の兵児帯、緋縮緬の扱帯と来ると、些と考えねばならなくなる。
耶蘇教の信者の女房が、主キリストと抱かれて寝た夢を見たと言うのを聞いた時の心地と....
「流線間諜」より 著者:海野十三
て置いてあり、その中に、特に立派な背の高い椅子が一つあるが、その前にだけ、これも
耶蘇教の説教台のような背の高い机が置いてあった。人間の姿は見えないが、どうやら会....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
、柱が一本。……風の吹まわしで、松明の尖がぼっと伸びると、白くなって顕れる時は、
耶蘇の看板の十字架てったやつにも似ている……こりゃ、もし、電信柱で。 蔭に隠れ....
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
、ああいうのではございません。二三度何とかいう新聞にも大騒ぎを遣って書きました。
耶蘇の方でむずかしい、予言者とか何とか申しますとのこと、やっぱり活如来様が千年の....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
っていた。これも阿Qの大嫌いの一人で、すなわち錢太爺の総領息子だ。彼は以前城内の
耶蘇学校に通学していたが、なぜかしらんまた日本へ行った。半年あとで彼が家に帰って....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
治家にて別人なり。 クラッパム(地)Clapham. クエーカー Quaker.
耶蘇教宗派の名。 グラス(人)Glas. ジョン・グラス。イギリス人。一六九五―....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
ね。……魔のお姫様の直伝ですから。……でも、音がするでしょう、拳銃は。お嬢さんが
耶蘇の目を射た場所は、世界を掛けての事だから、野も山もちっとこことは違うようです....
「西航日録」より 著者:井上円了
。余、言文一致体をつづりて、 千万里隔つる旅の外までも今日のよき日を祝ひけるかな
耶蘇よりも遥かに古き紀元節是れ日の本の名物にぞある 余、欧米の社会を見ざること....
「こがらし」より 著者:岩本素白
つの声になって居るこがらしが吹く或る薄曇った寒い月に、私は近所の寺の裏手の墓地へ
耶蘇教の葬式が来ることを知って、無気味に思った。 その寺というのは、元は近くの....