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聖上
「聖上〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
聖上の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
る不祥事ぞ。 近ごろ英国高名の勢力家で、しばしば日本学会でわが公使、大使に対し
聖上の御為《おんため》に乾盃を上ぐる役を勧めたる名士よりの来状にいわく、むかし外....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
存ぜぬが、まこと武士ならば武士が表芸の弓修業に賭物致すとは何ごとぞよ。その昔|剣
聖上泉伊勢守も武人心得おくべき条々に遺訓して仰せじゃ。それ、武は覇者の道にして、....
「女の手帖」より 著者:宮本百合子
被害者 犯罪に顛落する復員軍人が多いことについて、復員省は上奏文を出し「
聖上深く御憂慮」という記事がある。亀山次官は「余りに冷酷な世間」と一般人民に責任....
「源氏物語」より 著者:紫式部
からたいへん碁がお好きで、自信たっぷりでいらっしゃいましたところがね、尼奥様は碁
聖上人になって自慢をしようとは思いませんが、あなたの碁には負けないでしょうとお言....
「終戦前後」より 著者:織田作之助
と、知人はいう。 たしかに、軍部は国民を皆殺しにしようと計画していたのだが、
聖上陛下が国民の生命をお救い下すったのであると、私は思った。 知人の家で話をし....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
られました。大臣就任後八カ月ばかりでしたでしょう。 午後一時に逝かれ、三時には
聖上から西郷吉義氏を見舞として遣されました。大臣長男、軍医橋本監次郎の二人ととも....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
方を仕上げていました。 その内開会の日は来てしまって、常例の通り何時何日には、
聖上の行幸があるという日取りまで決まりました。 すると、或る日、幹事から私を呼....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
であった。自分ながら幹部の人々の趣向の旨いのに感心した位であった。 いよいよ、
聖上行幸に相成りましたので、幹部の人たちは御迎えを致し、御巡覧の間我々|平の審査....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
分る。そこで、どういう風に松尾儀助が若井氏をいいなだめたかというと、当日同氏が、
聖上へ作品を御説明申し上げた時のことをそのまま話したのである。すなわち
聖上が右の....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
も光栄至極の義であるが、その上になおこの御手当として年金を給されたということは、
聖上の思し召しまことに何んとも有難い次第である。それでこの高大な優渥な思し召しに....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
地が白く旭日に輝き、美事でありました。 これで好いとなりましたのが午前十一時。
聖上には正十二時御出御という触れ。一同謹んで整列をして差し控えておりますと、やが....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
。在京の主なる俳優は殆ど全部出演し、わが劇界空前の名誉なりと喧伝せらる。第一日は
聖上陛下の天覧、第二日は皇后陛下の台覧、第三日は外国公使その他の招待、第四日は皇....