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聖体
「聖体〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
聖体の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旅愁」より 著者:横光利一
慈は見つけた。暗さの中で埃を冠っているのではっきりとは見えなかったが、何んとなく
聖体拝授の儀式絵らしい。
「おお、恐わ。何か出て来たんだと思ったわ。」
真紀子....
「木の十字架」より 著者:堀辰雄
村までその女に逢いに来る。彼はその若い女を偶然村の教会のなかに見出す。彼女は丁度
聖体を拝受しようとしているところである。青年はそういう打って変ったような女の姿を....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
彼らは、自由思想という一つの教会を作り上げた。特殊な教理問答、儀式、洗礼、最初の
聖体拝受、結婚、地方のまた一国の教議会、ならびにローマの万国的教議会、などをもっ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
やかだったのである。 アントアネットは十六歳になっていた。オリヴィエは初めての
聖体拝受を受けるころになっていた。彼は自分の神秘な夢の羽音のうちに潜み込んでいた....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
をなしていた。彼のあとから降りて来たのは第一にブロシュ伯爵で、多くの情婦や、古い
聖体|盒《ごう》の蒐集《しゅうしゅう》や、過激王党主義の意見などで、世に知られて....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
うちょう》を追っかけることだろう。私はその姿を見てやるわ。それからまた、初めての
聖体拝受《コンムユニオン》もさしてやろう。ああ、いつそれをするようになるかしら?....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
者は白の胸当てをつけた上になお、鍍金《めっき》の銀か鍍金の銅かの高さ三寸ばかりの
聖体を胸につけていた。前者はその
聖体をつけていなかった。常住礼拝は両者共通であっ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
、分限者の女と結婚すること。六十万フランは彼女の最後の驚きだった。それから最初の
聖体拝領の時のような無関心さがまた戻ってきた。彼女は欠かさず教会堂の祭式に列し、....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
しひとりよ。長謙、こんなへんな服を着せるの。あたしかなしいわ」 チロルの田舎の
聖体行列の旗持ちが着るような、胸と腰に飾襞《ラッフル》のついたひどく厳重なロオブ....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
れていたが、爆音がすでに空を掠《かす》めたので式は途中で中止となり、清水神父様は
聖体を急いで裏の防空壕に奉遷した。私たちはそれからすぐに犬継地区の治療にとりかか....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
一念に燃やして最後の瞬間まで神に仕えたい。毎日曜日の朝、中田神父様の奉持なさるご
聖体は、かたじけなくも私を訪れ、私と一致し、私に無限の力を与えてくださる。私自身....