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聖典
「聖典〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
聖典の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
に大分違った方へ導かれていたために、決して科学向きにはなっていなかった。そうして
聖典コーランこそ完全に誤りのない典拠だということになっていたのである。しかし本来....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
に万有を支配しているものと同一の調和と秩序を認めた。彼はその有名な著作茶経(茶の
聖典)において、茶道を組織立てたのである。爾来彼は、シナの茶をひさぐ者の保護神と....
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
得るとしたりしている。洛書というものは最も簡単なマジックスクェアーである。それが
聖典たる易に関している。九宮方位の談、八門遁甲の説、三命の占、九星の卜、皆それに....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
けで、お経の名前は、それ自身お経の内容を表現しているものですから、昔から、仏教の
聖典を講義する場合には、必ず最初に「題号解釈」といって、まず題号の解釈をする習慣....
「正義と微笑」より 著者:太宰治
、これと戦うところに学生生活の貴さがあるのだ。キリストだって勉強したんだ。当時の
聖典を、のこりくまなく研究なさったのだ。古来の天才はすべて、ひとの十倍も勉強した....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
決して同一なものとして機械的に片づけられはしないだろう。生長の家が今後どういう「
聖典」を伝承するか私の予断の限りではないが、その
聖典振りとバイブルの
聖典振りとの....
「認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
なしの関係を有たねばならぬ通り、実は夫は文学的な本質を有ったものなのである。宗教
聖典の凡ては歴史的に見れば何よりもまず文学作品としての価値によって伝承に値いして....
「リギ山上の一夜」より 著者:斎藤茂吉
想が移ったが、若い僧が山上にのぼって行くと、山羊の牝が寄って来て、僧の持っている
聖典を食べてしまうあたり、豊かな娘のその紅い脣と心臓の鼓動と、そういうものにも移....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
。
彼女らは絶対的盲従をもって院長の命に服する。それはあらゆる克己をもってする
聖典的服従である。すなわち、キリストの声に対するがごとく、その身振りその最初の合....
「加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
合掌した。 「助けてやろうとも助けてやろうとも、しかし何を助けるのです」 「妾は
聖典を盗まれました」 「何、
聖典!
聖典とは?」 「それには諸※の尊い智恵が記さ....
「ピエロ伝道者」より 著者:坂口安吾
の身の上を思いやって悲しみを深めるに違いないから。 僕は礼儀を守ろう! 僕等の
聖典に曰く、およそイエス・ノオをたずぬべからず、そは本能の犯す最大の悪徳なればな....
「読書遍歴」より 著者:三木清
時代の一部の青年に大きな感化を与えられたようであった。島地大等先生の編纂された『
聖典』は、現在も私の座右の書となっている。 私のみではない、その頃の青年にはい....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
られない。そして、順序に連絡が欠けている点さえ読む者に苦渋を与える。しかも、この
聖典の作者は極力、この経の功徳の広大を説いて受持、読誦、解説を勧めている。一体こ....
「女房ども」より 著者:神西清
暮らしたいの。人は何と笑おうと構わないわ……。』――『お前はキリスト教徒だろう。
聖典も読んだことがあるはずじゃないか。あれには何て書いてある?』」 「一たび嫁ぎ....
「雷門以北」より 著者:久保田万太郎
れてあるのを見出したとき、そうして本願寺の、震災後まだかたちだけしかない裏門の「
聖典講座」「日曜講演」の掲示に立交る「子供洋服講習会」の立札を見出したとき、わた....