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聖地
「聖地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
聖地の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日本山岳景の特色」より 著者:小島烏水
参謀本部の陸地測量部員や、日本山岳会会員によって、縦走せられて、前人未踏などいう
聖地も、処女の森林も、先ず絶無になり、参謀本部の五万分一図も、これらの日本アルプ....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
水晶とばかり思っていた。ところがどうやら、氷のしたのこの紅藻らしいんだよ。こんな
聖地で欲をだしたんで失敗したのかも知らんね」とダネックが自嘲気味にいうのだった。....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
お出合い召されいッ、お出合い召されいッ」 同時に、あちらから、こちらから霊場
聖地の、夜半に近い静寂を破って、ドウドウいんいんと非常の太鼓が非常の太鼓につづい....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
それを認めて徳富氏に手紙を出した。氏からは何の返事もなかった。 徳富氏が最初の
聖地巡礼に出かけるときのことだった。私と懇意なK書店の主人は、見送のためわざわざ....
「勉強記」より 著者:坂口安吾
ッカ、メジナへ行きたくなってきたのである。 そのころ彼は、ちょうどある回教徒の
聖地巡礼の記録を読んだ直後であった。巡礼者の大群はアラビヤの沙漠を横断して、
聖地....
「曽我の暴れん坊」より 著者:坂口安吾
ここに上陸した。今でもここに高麗神社があり、彼らにとってはここは記念すべき上陸の
聖地だった。そして多くの者はそれぞれ奥地へ住み移って土着したのであるが、かの有名....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
るのは理のあるところで、花廼屋は大そうな為永春水ファン。深川木場は「梅ごよみ」の
聖地、羽織芸者は花廼屋のマドンナのようなものだ。そこで折にふれてこの地に杖をひき....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
盗みだしても、二十二箱を一度に山までは運べないから、途中のミササギと称する彼らの
聖地へ一応埋め隠しておいた、という風に定助が考えたのではないか、と村の者は推量し....
「花咲ける石」より 著者:坂口安吾
とは余りにも相容れない邪剣邪心、腹にすえかねたから、かかる邪剣の横行を許して剣の
聖地を汚してはならぬと房吉は堅く心に決するところがあった。この決意を妻と舅には打....
「桜の園」より 著者:神西清
も安心がいって淋しい僧院にこもれるわ。それからキーエフへ……モスクワへと、ずっと
聖地めぐりをして暮すの。……
聖地から
聖地へめぐって行くの。きっと、すばらしいわ!....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
、役の行者がひらいた道さ。そして今も年々歳々山伏の通る道である。この地帯は山伏の
聖地である。吉野には蔵王堂があって、この
聖地の本堂だ。そして金峰山のテッペンから....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ことだそうですね。 浦上切支丹はその悲しみの丘を買いとって天主堂をたて、彼らの
聖地としたのでしたが、それがさらに天地の終りとも見まごうような悲しみの丘に還ろう....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
た行在所で、つまりその地点で天皇が大友皇子の首実検をしたところだ。そこもヒダ人の
聖地中の
聖地であった筈であります。ヒダ楽は分りますが、新羅楽の方は大和朝廷側の音....
「ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
てよかろう。 シリヤなるエルサレムの地はイエス・キリスト終焉の地として名高く、
聖地としてキリスト教徒は一生に一度は巡礼となってこの地へ参拝することを念願とした....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
あいます。いまや祈祷は私の最もたのしき大切なるものになりました。私は私の心の奥に
聖地を築きたい。そしてそこに最後の魂の憩場所を見いだしたいと存じます。詩篇のなか....