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「聖断〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

聖断の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
長崎の鐘」より 著者:永井隆
ときである。げにさもありぬべし、まさにこの時刻東京大本営において天皇陛下は終戦の聖断を下したもうたのであった。地球の陸と海とを余す所なく舞台として展開された第二....
三国志」より 著者:吉川英治
。成敗利鈍ニイタリテハ、臣ガ明ノヨク及ブトコロニ非ザル也。謹ンデ表ヲタテマツッテ聖断ヲ仰グ。 建興六年冬十一月 と悲壮極まることばが読まれた。 先頃。 ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
伊賀兼光の三人だけが、その局に挙げられた。 また。 雑訴決断所 は、ひろく聖断を仰ぐところの役所とあって、五|畿、七道、八番の地域にわかたれ、それぞれ政務....
私本太平記」より 著者:吉川英治
なのだ。退いてもらえばよいのだった。――すでに叡慮としてもお勝目はありますまい。聖断いかがなされますや。尊氏、これにて一夜だけはお待ち申し上げましょう――。とい....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ばかりが臣子の道ではない。お気に入っても入らなくても、虚勢や粉飾に事実を曲げて、聖断を晦くしたてまつるべきではない――と、これは河内を出るときからの彼のかたい胸....
私本太平記」より 著者:吉川英治
あたり出した。 時に、吉野からは南朝の勅使も入京している。 勅には。「一切を聖断に仰ぎ、親政に服すとの申し出で、神妙である。一日もはやく時局の騒乱を治めて、....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
そ天皇の天職を妨げ奉るものである。政府、統帥府の意見一致し難き時は一刻の躊躇なく聖断を仰がねばならぬ。聖断一度び下らば過去の経緯や凡俗の判断等は超越し、真に心の....