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「聖旨〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

聖旨の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
い。 しかし一説によると、鈴木大将は最も永く天皇の御そば近くに仕えていたので、聖旨を理解し奉ることこの人に及ぶはなく、それで今度選ばれたのだと見る向きもある。....
出家とその弟子」より 著者:倉田百三
会って説教するだろう。だが私にはあの子を摂取する力はない。助けるも助けぬも仏様の聖旨にある事だ。私の計らいで自由にできる事ではない。あの子も一人の仏子であるから....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
、容易ならぬ土産を持参せらるることになった。「蛮夷を防ぐことを堅く約束せよ」との聖旨がそれだ。幕府としては、今日は兵力を動かすべき時機ではないが、今後七、八年な....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
も、親しく地方の民情を知し召されたいのであって、百般の事務が形容虚飾にわたっては聖旨に戻るから、厚く人民の迷惑にならないよう取り計らうことが肝要であると仰せられ....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
際に聴かるべしと信じて、たとえば「あの友の病が癒えますように」と祈れば、もし神の聖旨ならば必ずその病癒ゆべしと信じている人がある由である。いかに幸福な心の有様で....
三面一体の生活へ」より 著者:与謝野晶子
を兼ねさせられた明治天皇の御製を拝見しても、世界人類を一視同仁の中に包容し給う御聖旨をしばしば示されているにかかわらず、侵略主義征服主義の覇王的な御精神は少しも....
社会時評」より 著者:戸坂潤
賜りたる勅語の『健全ナル国民ノ養成ハ一ニ師表タル者ノ徳化ニ俟ツ』と仰せられたる御聖旨に副い奉るもの、……西博士をわが学園の後任学長に任じて真に国民道徳顕現の源宗....
世界新秩序の原理」より 著者:西田幾多郎
念とは、此の如きものであろう。畏くも万邦をしてその所を得せしめると宣らせられる。聖旨も此にあるかと恐察し奉る次第である。十八世紀的思想に基く共産的世界主義も、此....
源氏物語」より 著者:紫式部
ほとんど皆集まって参っていた。院のお席の物、その室に備えられた道具類は太政大臣が聖旨を奉じて最高の技術者に製作させた物であった、そしてお言葉を受けてこの大臣もお....
青春の息の痕」より 著者:倉田百三
私は神様にもっともっと親しく交わらねばなりません。そしてたえず、祈りまた祈りして聖旨を待ちましょう。私は神様の導きを信じます。あなたはいかに思って下さいますか。....
「プラーゲ旋風」の話」より 著者:山下博章
冒涜スルノ罪断シテ許スヘカラス大義ヲ四海ニ布クコトハ実ニ日本国ニ於ケル歴代一貫ノ聖旨ナルニ此ノ大御心ヲ体セサル吏僚カ国法ヲ無視シ国際条約ヲ蹂躙シ徒ラニ外国著作権....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
戦勝国の国民として世界に活動するには、海外の事情に通ずるを要す。ことに戊申詔書の聖旨のごときは、世界の大勢に伴って国運を発展するゆえんを示したまえるものなれば、....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
聖徳奉讃の和讃を作って歎慕の意を表せられております。 聖徳太子さまの大乗仏教的聖旨は、日本の国民性とともに万代不易に継ぎ伝わり、渇仰は永遠に尽きせぬものであり....
「特殊部落研究号」発行の辞」より 著者:喜田貞吉
う事は、ただに彼らに対して同情に堪えざるのみならず、また彼らを解放し給える先帝の聖旨に副わざるのみならず、現時人種差別撤廃を世界に対して呼号する我が同胞間にあり....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
の意志に服している。そして、私が生きながら死んでいなければならぬあいだ、神がその聖旨によって私を窮乏*から護って下さるようにということだけを祈っている。私の運が....