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聖観音
「聖観音〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
聖観音の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
月光は立像である。薬師三尊の背後は、六尺程の板敷になっていて、その奥の壇上には、
聖観音の像と左右に四天王が二体宛載っている。堂内で採集した指紋には、勿論推理を展....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
。唐の影響はよく淘汰され、大陸にもかかる優れた遺品は絶無である。同寺東院堂の銅造
聖観音立像もこれに劣らぬ美の最もいさぎよきものである。 天平盛期となるとまず東....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
い。しかし考えてみると、三月堂の不空羂索観音、聖林寺の十一面観音、薬師寺東院堂の
聖観音、中宮寺観音、夢殿観音など、推古天平の最も偉大な作品は、同じくみな観音であ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
堂といっても、ほんのワラぶき屋根の仮御堂である。せまい、ほの暗い、須弥壇の上に、
聖観音の光背までが金色の蜘蛛の巣みたいに仰がれる。 卯木は、この間じゅうから、....