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聚
「聚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
聚の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「報恩記」より 著者:芥川竜之介
いかも知れません。が、わたしも思いのほか、盗みばかりしてもいないのです。いつぞや
聚楽《じゅらく》の御殿《ごてん》へ召された呂宋助左衛門《るそんすけざえもん》の手....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
れた腹癒せをした。 しかし探偵小説に趣味を持っている私としては、諸新聞の記事を
聚め、又警視庁の調書も読ませて貰い、なるほど証拠不充分、乃至は証拠絶無の事実を合....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
膝の上へ順おくりに送られた。 長造が、新聞紙をバリバリあける手許に、一座の瞳は
聚った。二重三重の包み紙の下から、やっと引出されたのは、ゴムと金具とで出来たお面....
「地球盗難」より 著者:海野十三
た。 辻川博士の庭内に造られた鉄檻には、不思議にもこうした巨大な生き物ばかりが
聚められてあったのである。嘘のような巨大な生き物! どうしてこんな怪物が生じたの....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
が、あとで聞くと、それは本当に礼ちゃんだったので、その市民大会のすぐあとで兇徒
聚集という恐ろしい罪名で未決監に入れられた時に、礼ちゃんが僕の留守宅に見舞いに来....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
こともなかった。 物が久しくなると妖をなす。それを焚けば精気が溶けて散じ、再び
聚まることが出来なくなる。また何か憑る所があれば妖をなす。それを焚けば憑る所をう....
「獄中記」より 著者:大杉栄
令違犯(朝憲紊乱) 五カ月 三、治安警察法違犯(屋上演説事件)一月半 四、兇徒
聚集罪 (電車事件) 二カ年 官吏抗拒罪 五、 (赤旗事件)....
「不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
所|誇大妄想班報告書第一|輯乃至第五十八輯」、曰く「世界|瘋癲病患者|妄想要旨類
聚」、曰く「新青年――金博士|行蹟記」、曰く「夢に現れたる奇想集」等々、一々書き....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
もって人生の全部と心得ているようなものを指したのではあるまい。僕秀湖に問う。兇徒
聚衆の女学生! これこそ真に「痛快なるハイカラ女学生」じゃあるまいか。 *....
「風波」より 著者:井上紅梅
村人は趙七爺が村へ来たのを見てみな大急ぎで飯を済まして、七斤家の食卓のまわりに
聚まった。七斤は自分自身を指折の人物と信じているのに、人前で女からこんな風にコキ....
「村芝居」より 著者:井上紅梅
後ろの棹を抜いた。年弱の子供は皆わたしに附いて中の間に坐った。年上の子供は船尾に
聚っていた。母親は送って来て「気をつけておいでよ」と言った時には、もう船は出てい....
「取返し物語」より 著者:岡本かの子
をも、とくと事情をお汲み取りなされ、念仏に通用さして下さるはもとより、只今|正定
聚の数に入り、極楽往生疑いなし。女人と言えども天晴れな御同行の一人じゃぞ』 おく....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
して蜃気楼堂を吐くが如し 百年の艸木腥丘を余す 数里の山河|劫灰に付す 敗卒庭に
聚まる真に幻矣 精兵|竇を潜る亦奇なる哉 誰か知らん一滴黄金水 翻つて全州に向つ....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
裸蝴蝶で大分前受けがしたが、第二回の『於母影』は珠玉を満盛した和歌漢詩新体韻文の
聚宝盆で、口先きの変った、丁度|果実の盛籠を見るような色彩美と清新味で人気を沸騰....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ややわが大黒、恵比須に似て、服装を異にす。その前に香花を捧ぐ。また、毎戸の前隅に
聚宝碑と名づくる小石碑あり。その碑面に「来竜
聚宝接引財神」と刻し、あるいは「門戸....