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聞いて呆れる
「聞いて呆れる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
聞いて呆れるの前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
もの、それも姉さんのお蔭さ、お前はいつも若いよ、お月さん幾つ」 月「十三七ツが
聞いて呆れる」 さ「お湯に往《い》くなら私も一緒に往こう」 と嬉し紛れにおさ....
「狂乱」より 著者:近松秋江
た騙され方をしたのは初めてだ。それに何ぞや、私が嚇かしたために気が狂ったなぞと、
聞いて呆れる。それどころじゃない、私の方であの女のことを思いつめて患わぬが不思議....
「安重根」より 著者:谷譲次
んです。 李剛 (笑いながら)いったい君はどうしようというのだ。 安重根 同志が
聞いて呆れる。あいつらはただ、私を追い詰めて騒いでいれば幸福なんです――。 李剛....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
えもんじゃねえか。聞いてた程がものはねえや。サヤマだってそうだ。世界一の名探偵が
聞いて呆れるよ。なあに矢っ張り三万円が欲しくなったのよ。あの懸賞にサヤマが引っか....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
仕事をさせながら、芸者を揚げて酒を飲んで、高見の見物をしているなんて……お役人が
聞いて呆れる。私は轟先生の御命令じゃから不承不承にここまで来るには来てみたが、モ....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
のする事、云う事だ。そのつらで洒落なんぞ、第一読者に対して無礼だよ。べっかっこが
聞いて呆れる。そのべっかっこという面を俺の前へ出して見ろ。うわさに聞けば、友子づ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
《ひょうろく》どうしたもンだよ 腰抜け仲間のよぼよぼ親爺《おやじい》 海軍総督、
聞いて呆れる 敗軍相当な臆病だましい 船に乗ったら嘔吐《へど》でもするより ほか....
「正義の国と人生」より 著者:桐生悠々
うことなら生きている甲斐がないと、腹が立って、腹が立って、「このごろつき、学者が
聞いて呆れる、こん畜生」と怒鳴って、学者を殴りつけ、そして家へ帰って、首を縊って....
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
…そう親方が云うんだよ」 「実の親でもない癖に」お錦はにわかに反抗的に「不幸者が
聞いて呆れるよ」 「そうともそうとも本当にそうだ」トン公はすぐに同情した。「怨こ....
「赤格子九郎右衛門の娘」より 著者:国枝史郎
るのであった。 「プッ」とお菊は吹き出した。 「この寝顔のだらしなさ。昔の奉行が
聞いて呆れるよ」 塩田の忠蔵身の上話 コツコツコツコツと部屋の襖を窃と指で打つ....
「決闘」より 著者:神西清
だ。しょっちゅう人の跡をつけ廻して、立ち聞きしているんだ。それで友情が……ふん、
聞いて呆れるよ。金は貸す、そのかわり条件がある、まるで子供扱いだ。いやはやもうさ....
「廃墟(一幕)」より 著者:三好十郎
ようとしながら、ボンヤリとした語調で誠に)ヘッ、かわいそうだって? かわいそうが
聞いて呆れるよ。えばるねえ! えばりなさんな! ハハそんなえらそうな事を言ってい....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
の潮時に一軒で独占するのも気の毒だ。半分|別けてあげよう。へん、別けてあげようが
聞いて呆れるじゃありませんかね。さあ収容おぼつかない。自力にあまるならあまるで、....