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聞くならく
「聞くならく〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
聞くならくの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「薤露行」より 著者:夏目漱石
るか、影よりも静かにランスロットの室の前にとまる。――ランスロットの夢は成らず。
聞くならくアーサー大王のギニヴィアを娶《めと》らんとして、心惑える折、居《い》な....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
しまうと、暫くあって、森閑たる浴室の外へ聞えるのは、小西新蔵がやや得意になって、
聞くならく 雲南《うんなん》に瀘水《ろすい》あり 椒花《せうか》落つる時、瘴煙《....
「随筆 寄席風俗」より 著者:正岡容
ょの釜掘り、てけれっつのぱあ――は、その先々代立川談志(私は、元より不知。風貌、
聞くならく、桂小南に似たりという)の専売だったという。――すると、談志の創作なの....
「三国志」より 著者:吉川英治
、地方地方の帰降兵を収容し、ほとんど、颱風の前に草木もないような勢いだった。 「
聞くならく呉の孫桓もまだ青眉の若武者だそうです。この第一陣には、それがしを出して....
「三国志」より 著者:吉川英治
ます」 と、朝廷にその姿を見せ、また表を奉って、 ――秋すずしく、人馬安閑、
聞くならく孔明病み、漢中に精鋭なしという。蜀、いま討つべし。魏の国患、いま除くべ....
「河豚」より 著者:吉川英治
。量を慎しめばよかろうと、密男のように少しずつたしなむことで慰めているのである。
聞くならく坐漁荘主人の西園寺公も、甚だこれを好むということである。国家の元老の老....