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「聞見〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

聞見の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
わが町」より 著者:織田作之助
くれんか」 その気もなく言うと、 「やったかて、読めるのんかいな。おっさんら新聞見ても、新聞やのうて珍ぷん漢ぷんやろ?」 「殺生な。そんな毒性な物の言い方する....
近時政論考」より 著者:陸羯南
ちに自由を主張す、しかして日本人は史蹟において古来専制の政に慣れいまだ自治の事を聞見せしことなく、かつまた事実においてその能力を自信するあらず、彼ただちに平等を....
縮図」より 著者:徳田秋声
も来ていて不断から仲良くしている彼女の口から、それが出たのであった。 「今朝の新聞見ないの?」 「だって今塩釜から帰ったばかりだもの。」 二人は並んで石鹸をつ....
播州平野」より 著者:宮本百合子
間の床几に縫子と並んでかけているひろ子を見て、受け口の口許をほころばした。 「新聞見てでありましょう? ほん、よろしうありましたのう。おめでとうございます」 「....
暗黒公使」より 著者:夢野久作
ども、お亡くなりになったとは書いてございますまい」 「……ははは……あなたその新聞見ましたか」 「はい……」 「けれども貴女は今……クレイ・ジョージが志村のぶ子....
十二支考」より 著者:南方熊楠
世は専ら唐制を移されたれば、恐らくは金鶏の作り物にやあるべき」とありて、封演の『聞見記』を引き、唐朝大赦ある時、闕下《けっか》に黄金の首ある鶏を高橦《こうとう》....
生前身後の事」より 著者:中里介山
寄としての大砲も見た、然し国技館の本場所へは僅に一回行って見ただけで、その後は新聞見物に過ぎなかった、太刀山の全盛時代一度その武者振りを見たいとは思ったが進んで....
瘠我慢の説」より 著者:福沢諭吉
しむと共に、自身の方向に迷うて路傍《ろぼう》に彷徨《ほうこう》するの事実を想像し聞見《もんけん》するときは、男子の鉄腸《てっちょう》もこれが為《た》めに寸断《す....
中津留別の書」より 著者:福沢諭吉
語・眠食するをいうにあらず。その実は、天道にしたがって徳を脩め、人の人たる知識・聞見を博くし、物に接し人に交わり、我が一身の独立をはかり、我が一家の活計を立てて....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
事実においては漠然としてなんらの見識もなき者に等し。 また人の見識、品行はただ聞見の博《ひろ》きのみにて高尚なるべきにあらず。万巻の書を読み、天下の人に交わり....
学校の説」より 著者:福沢諭吉
するには、まず人民の風俗を美にせざるべからず。風俗を美にせんとするには、人の智識聞見を博くし、心を脩め身を慎むの義を知らしめざるべからず。けだし我が輩の所見にて....
夜の構図」より 著者:織田作之助
尊心と自尊心が衝突する火花を散らしていたが、やがて薄井は口を切った。 「今日の新聞見た――?」 「いえ、まだです」 信吉は蜂谷重吉の顔を想い出した。 「批評出....
日本男子論」より 著者:福沢諭吉
いずれも皆《みな》中等以上の種族なれども、特別に有徳の君子のみにあらず。その智識聞見は、あるいは西洋流の文明に近き人あるも、徳教の一段に至り特に出色の美なきは、....
京都学校の記」より 著者:福沢諭吉
んぴん》をもって朝夕英国の教師に親炙《しんしゃ》し、その学芸を伝習し、その言行を聞見し、愚痴《ぐち》固陋《ころう》の旧習を脱して独立自主の気風に浸潤することあら....