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聞込み
「聞込み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
聞込みの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「巡査辞職」より 著者:夢野久作
ゅう草川巡査は、毎日毎日電話でコキ使われていた。兇器が発見されないかとか、新しい
聞込みは無いかとか、区長の財政状態はドウなったかとか、一知は相変らず働いているか....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
を切害致し候者は春部梅三郎と若江とこれ/\にて目下鴻ノ巣の宿屋に潜み居る由確かに
聞込み候間早々|彼の者を討果され候えば親の仇を討たれ候|廉を以て御帰参|相叶い候....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
し廻りおる趣。右煩悩小僧に関し、その人相、手がかり、声音等見聞きしたる者、または
聞込みを得たるものは、何人によらず、なにごとに限らず、町役人を通じて早々お訴え出....
「女肉を料理する男」より 著者:牧逸馬
居酒屋会議の噂の一つくらいには、まさにのぼりそうなものである。しかるに、そういう
聞込みの絶えてないことが、警察の第一に不審を置いたところだった。といって、この、....
「狂歌師赤猪口兵衛」より 著者:夢野久作
のよい御返事を申上げて貰うたなら一杯奢るが……」 「成る程なあ。それはドウモ……
聞込み見込みなら在る処じゃない。今更言うまでもない事じゃが、あのお熊さん胴切の一....
「肌色の月」より 著者:久生十蘭
ーツ・ケースをさげてブラリと入ってきた。 「部屋長さん、遅くなりました。ちょっと
聞込みをしていたもんだから」 「なんだい、そのスーツ・ケースは」 「これですか。....
「双面獣」より 著者:牧逸馬
。 州から一千弗、郡から一千弗、計二千弗の賞金が犯人逮捕の緒となる可き重要な|
聞込み《インフォメーション》を齎した者へ、と一般に呈供されている。 日曜日であ....
「土から手が」より 著者:牧逸馬
談はこのアイネ・リィド殺しで持切りだ。凡ゆる人が色んな素人考えやら、叱咤鞭韃やら
聞込みやらを、御参考にまでと警察へ持込んで来る。制度の上でも一般の観念でも、そし....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
屋、人集《ひとよ》り場、盛り場に抜目なく入り込ませ、目くじり聴き耳立てて目ぼしい
聞込みでもとあせり廻るが、一向、なんの手懸りもない。雲を掴むよう。 てんやわん....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
南北町名|生《いき》番付といったような知識と、屑と一緒に挾んでくる端《はした》の
聞込みとが、地道な探索の筋合でまたなく彦を重宝にしていた事実《こと》も否定できな....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
は、釘抜藤吉も角の海老床の足すら抜いて、勘次彦兵衛の二人を放ち刻々拾ってくるその
聞込みを台に一つの推量をつけようと、例になく焦《あせ》る日が続いていたが――。 ....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
《ながしめ》に振り返って、 「手前、何だな、何か拾って来やがったな。」 「あい、
聞込みでがす。」 がばと起き上った勘次の眼がぎらりと光った。 「違えねえ」と藤....