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聡敏
「聡敏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
聡敏の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運命」より 著者:幸田露伴
敬というもの、密疏を上る。卓敬|字は惟恭、書を読んで十行|倶に下ると云われし頴悟
聡敏の士、天文地理より律暦兵刑に至るまで究めざること無く、後に成祖をして、国家|....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の討幕運動にも一頓挫を来たしたについて、種々な事情がある。多くの公卿たちの中でも
聡敏の資性をもって知られた伝奏|姉小路少将(公知)が攘夷のにわかに行なわれがたい....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
古ギリシアの名妓ラミアは、己の子ほど若い(デメトリオス)王を夢中にしたほど多智
聡敏じゃった。その頃エジプトの一青年、美娼トニスを思い煩うたが、トが要する大金を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
く要領が記されてあるのであります。 「安然は伝教大師の系族なり、長ずるに及び、
聡敏《そうびん》人に邁《すぐ》れ、早く叡山に上り、慈覚大師に就いて顕密の二教を学....
「法然行伝」より 著者:中里介山
、当時の叡山の雄才と云われた人である。この皇円阿闍梨はこんど連れてこられた少年の
聡敏なることを聞いて驚いて云う。 「さる夜の夢に満月が室に入ると見た。今この法器....