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「聯句〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

聯句の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雛妓」より 著者:岡本かの子
遅くなって眠かなくって」 それはまるでわたくしの胸のうちに用意されでもしていた聯句のように、すらすらと述べ出された。すると雛妓は再び幼い商売女の顔になって、 ....
細木香以」より 著者:森鴎外
憤って更に現存の画家三十六人を選んで鯉を画かせた。そして十一月に永機を招いて鯉の聯句を興行した。その時配った半歌仙には鳥居清満が鯉の表紙画をかき、香以が暫のつら....
濁酒を恋う」より 著者:佐藤垢石
にて富士を二度見候ゆへ二望嶽と名付置申候。本名は白雪と申候。至って和らかにて宜敷聯句馬生に対酌――などとある。これは昔、酒樽を灘から船で積み出し、遠州灘や相模灘....
十九の秋」より 著者:永井荷風
にした支那美人が幾輛となく馬車を走らせる光景。また、古びた徐園の廻廊に懸けられた聯句《れんく》の書体。薄暗いその中庭に咲いている秋花のさびしさ。また劇場や茶館の....
十六、七のころ」より 著者:永井荷風
わたくしは大田南畝《おおたなんぼ》がその子淑《ししゅく》を伴い御薬園の梅花を見て聯句《れんく》を作った文をよんだ時、小田原|城址《じょうし》の落梅を見たこの日の....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
た「棘の中のギス」およびその次の句のような、耳に訴えようとした情景もある。支那の聯句はもとよりのこと、俳諧でも談林派の時代までは、是をただ言葉の続きがらのように....