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聯結
「聯結〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
聯結の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「明暗」より 著者:夏目漱石
ら、質問をかける手数《てすう》を省《はぶ》いた。そうして今度は清子とその軽便とを
聯結《れんけつ》して「女一人でさえ楽々往来ができる所だのに」と思いながら、面白半....
「とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
機関車があります。形式、番号は、D50・444号で、碾臼の様に頑固で逞しい四対の
聯結主働輪の上に、まるで妊婦のオナカみたいな太った鑵を乗けその又上に茶釜の様な煙....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
を輪形に結びたるものを懸け、更に自己の手拭と官給の手拭とを縄状として、それを結合
聯結し置き、空気抜け孔を踏台として用意の手拭を頸部に纏い垂下し、自己の体重に依り....
「臨時急行列車の紛失」より 著者:新青年編輯局
仕上げを要するばかりになっていたのだ、我々が択んだ引込線は、以前はもちろん本線に
聯結していたのだが、その後引離されたままの状態になっていた。我々はただ二三本の軌....
「省察」より 著者:デカルトルネ
ながら、彼等がどのような仕方で、運命によるにせよ、偶然によるにせよ、物の連続的な
聯結によるにせよ、あるいは何か他の仕方によるにせよ、私が私の現に有るものに成るに....
「郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
にけり などの句も、白という色の特殊なイメージが主題になって、これが梅の花に
聯結《れんけつ》されているのである。これらの句において、蕪村は或る心象的なアトモ....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
は片身をぐっと前へのめらして下から藤吉を見上げながら、 「親分、この二つになんぞ
聯結《つながり》でも、いやさ、あると言うんでごぜえますかえ?」 眼を瞑ったまま....
「上海」より 著者:横光利一
兵士のその顔を見よといったのか。―― しかし、山口はアムリと同様、このアジヤを
聯結させて白禍に備える活動分子の一人として、眼前の支那と印度の無力な友の顔を見て....
「世界漫遊」より 著者:ダビットヤーコプ・ユリウス
路の列車の往復を一時増加しようかと評議をした位である。無論急行で、一等車ばかりを
聯結しようと云うのであった。 その会議の結果はこうである。親族一同はポルジイに....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
汽車は駛る。 玩具のような、小さな、薄汚ない、ゴトゴトゴトゴトピイの二三輛の
聯結列車である。それが私たち観光団第一班のためにわざわざ臨時に仕立てたというので....