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「聯絡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

聯絡の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人間失格」より 著者:太宰治
した)それを、レンコオトのポケットにいれ、あちこち飛び廻って、所謂《いわゆる》「聯絡《れんらく》」をつけるのでした。お酒を飲んで、ぐっすり眠りたい、しかし、お金....
鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
私に現前して来る。それは良き一面の氏とは似てもつかない、そして或場合には両面全く聯絡を持たないもののようにさえ感じられる。幼稚とも意地悪とも、病的、盲者的、時と....
善蔵を思う」より 著者:太宰治
の中の、有名な西洋料理屋である。午後五時半と指定されていたのであるが、途中バスの聯絡が悪くて、私は六時すぎに到着した。はきもの係りの青年に、こっそり頼んで玄関傍....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
片的に記して、この老文人がありし日の面影をしのびたいと思う。尤も話の都合上、前後聯絡のあるものは、記述が文集のそれと多少重複するかも知れないが、その辺は止むを得....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
ぬすみみたり、あるいは謄写したりして教師の目をくらますことである、それには全級の聯絡がやくそくせられ、甲から乙へ、乙から丙へと答案を回送するのであった、もっと巧....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
糸で縛ってタキシへ投げ入れ、狂気のように疾駆させて、ほんとに間一髪のところで船へ聯絡する汽車の出発に間に合ったのだった。 けれど、日本で下船するとき、そう幾つ....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
同じ方向をむいて伸び上っている。 午後三時二十七分、カレイ・ドウヴァ間の汽船に聯絡する汽車が、巴里で結婚したアドルフ・マンジュウを乗せていま到着しようとしてい....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
潜心その吟味に努めねばならぬもののみであるが、第三句の「草むさず」から第四句への聯絡の具合、それから第四句で切って、結句を「にて」にて止めたあたり、皆繰返して読....
狂人日記」より 著者:井上紅梅
色も書体も一様でないところを見ると、一|時に書いたものでないことが明らかで、間々聯絡がついている。専門家が見たらこれでも何かの役に立つかと思って、言葉の誤りは一....
佳日」より 著者:太宰治
の縁談は貴君にたのむより他は無い、先方の御住所は左記のとおりであるから、よろしく聯絡せよ、という事であった。臆病な私には、人の結婚の世話など、おそろしくてたまら....
地虫」より 著者:小栗虫太郎
れからはこの島に――といっても、当分のあいだではあるが――埋立地から出る、渡船で聯絡するようになった。そうして、東京という大都市のなかに、見るも黄昏れたような孤....
女流俳句を味読す」より 著者:杉田久女
フロイド式に分析すればこむつかしい意味もあろうが、詩中の夢の世界には、何の理屈も聯絡もない、写生万能時代には空想的でめずらしく象徴の匂いがある。 木彫雛さくらの....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
にある)の藪が見え、西は入谷田圃に続いて大鷲神社が見え、大音寺前の方へ、吉原堤に聯絡する。この辺が例のおはぐろどぶのあるところ……すべて、ばくばくたる水田で人家....
「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
のだ。 独艦が出没する南太平洋を縫い、ともかく小帆船ながら新領諸島と、濠洲間の聯絡を絶やさなかったのは偉い。その、水凪丸の二回目の航海、ブリック型、補助機関附....
春水と三馬」より 著者:桑木厳翼
ない事にして、ただ所蔵書の吹聴をすることに止めて置く。そして以上二書の間には何の聯絡もないが、春水は三馬に私淑したというから、先ず此に僅かの繁りを認め得るとして置こう。....