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聴き惚れる
「聴き惚れる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
聴き惚れるの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一つの出来事」より 著者:宮本百合子
、いかにも典雅に水を滑る軽舸《カヌー》の律動につれて、月を迎えるような笛の旋律に
聴き惚れるときなどには、私の心はまるで我を忘れたように「彼等」のうちに溶けこんで....
「旅愁」より 著者:横光利一
鼓が特に好きだった。そのせいもあってこの音をきいている間、彼はどんなことも忘れて
聴き惚れる癖があったが、折よく丁度こんなに聞えて来たその偶然が、何ものの仕業か矢....
「無題」より 著者:宮本百合子
はどんなに深くいとしく、故国を思い遣る事だろう、どんなに懐かしく「私達の言葉」に
聴き惚れる事だろう。 我土よ! 我が声よ! 私の家と云うのでもない。私の知人....