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「聴取〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

聴取の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
放送された遺言」より 著者:海野十三
断言いたします。これに対する私の観察は私の専門たる物理学上の新学説としてとくにご聴取ねがいたき論点であります。 私は長いあいだ物質構造学研究の結果、水素原子と....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
あるにせよ、時間の経過は、この事件の解決案を要求してやまない。全世界に亙る読者と聴取者とは、日の経つに従って焼けつくほどの熱心さを以てそれを新聞社や放送局へ求め....
婦系図」より 著者:泉鏡花
が明かに解る。 それは英吉と、内の人の結婚に対する意見の衝突の次第を、襖の蔭で聴取ったせいもあろう。 そうでなくっても、惚れそうな芸妓はないか。新学士に是非....
人間灰」より 著者:海野十三
「では何もかも言うのですぞ」と一喝して置いて、まず工場主から夫人失踪前後の模様を聴取した。 「わしは昨夜十時頃まで工場にいました」と博士は口だけを動かした。「わ....
赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
面はすこぶる鄭重を極めたもので、「遠路乍ら御足労を願い、赤耀館事件の真相につき御聴取を煩わしたく云々」とあった。赤耀館事件の真相と呼び、圏点まで打ってあるところ....
寒の夜晴れ」より 著者:大阪圭吉
て三四郎の書斎に充てられた別室へ陣取ると、戸外の美木も呼び込んで、ひと通り事情を聴取しはじめた。 美木も私も、すっかりとりのぼせてしまって、前に述べたような発....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
は勿論のことだが、係官の中にも知らないものがあるという始末だよ。ところで、今まで聴取しておいた事実を、君の耳に入れておこう」と概略の顛末を語りはじめた。 「昨夜....
すり替え怪画」より 著者:海野十三
心願おうと存じまして……」 「聞きましょう、君の話を。犯人の素性その他について、聴取しましょう」 伯爵はややがっかりしたが、やがて思い直して探偵にそういった。....
地球要塞」より 著者:海野十三
、全く意味がとれなくなってしまった。私は、舌打をせずにいられなかった。 しかし聴取不能《ちょうしゅふのう》の時間は、わずか三十秒で終り、それから先は、またはっ....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
いて、北より西に向いて水平角七十二度、仰角八十度の方向に、敵機と認めらるる爆音を聴取せり。終り」 「御苦労」 伝令はバタバタと駈けて向うへ行った。 聴音機は....
東京要塞」より 著者:海野十三
り気味でいたところ、ふと彼の注意を惹いたデマ罰金事件があった。 それは警察署の聴取書綴のなかから発見したものであったが、事件は築地の或る公衆浴場の流し場で、仲....
」より 著者:井上紅梅
に冥るがいい。――お前は果して、しんじつ果してここにいるならば、わたしの今の話を聴取ることが出来るだろう――今ちょっとあの鴉をお前の墓の上へ飛ばせて御覧」 そ....
『地球盗難』の作者の言葉」より 著者:海野十三
響効果を適当にやれば、普通のドラマでは到底出せないような新しい感覚的な娯楽放送を聴取者のラウドスピーカーに送ることが出来ように思っている。 『流線|間諜』は「つ....
褐色の求道」より 著者:岡本かの子
でご覧なすったら如何です。多少参考になるかも知れませんから」 青年は素直に注文聴取簿に私の言ったこと、著者と書名を書き記していた。私は汽車に乗り遅れてはと、急....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
声、自己を証明する声、真の自己が自己に呼び掛ける声、教える声――しっかりその声を聴取なさい。雑念の蔭にその声を逃してはなりません。 人、ひとたび自己の信念のも....